脱・ゴルフ初心者の練習日記

長い旅から家に戻った俺に
荷物が届いていた。





「何だ？この荷物は？」

そこそこに大きい段ボールだが、
持ち上げてみると意外に軽い。
両手で簡単にヒョイと抱えられる重量だ。

そして、箱を左右に軽く振ってみた俺。

中からは特別変な音も聞こえてこない。
小さく「カサカサ」と、紙が擦れる様な音が聞こえてくるだけだった。

「何だコレ？中に何が入っているんだ？」

インターネット経由で物を買う事が多い俺は、
たまに自宅に宅配便の段ボール箱が届くことがある。
しかし、最近物を購入した記憶がないので、
この荷物には心あたりが無い。

「でも、待てよ・・・？」


続きを読む

実は俺、
先日新しいドライバーを買った。

以前から、とても欲しくて「I want't you！」と探していたドライバーなのだが、
なかなか手ごろなヤツが見つからなくて
探し求めること約2年。

遂に、
追い求めていたドライバーをGet you！したのだ。


早速、届いた宅配便。





もう、待ち切れなくて、
一気にそのパッケージを脱し始めた俺。
チラリと覗いたその姿に、
俺は自分の気持ちがとても高揚しているのを感じた。






「早く、早くこの手で触れたいんだ・・・。」

焦る気持ちを抑えることが出来ずに、
その顔をグッと自分の方に近づけて、
長い時間その表情を見つめ続けていた。


続きを読む

「自分をゼロから見つめ直す」
そう決めて全てをリセットする事を決心した俺。

これまでに身体にインストールしてきた
・スイング
・知識
・考え方
など、
俺の神経細胞に刻み込まれている「ゴルフ」と言う文字を全部取り除き、
生まれたての純真無垢なピュアで真っ新な状態にする作業が、
「自分を見つめ直す」という事だが、
しかし、この作業が、
どれだけの苦痛を伴うのかは、
きっと誰もが分かっているだろう。


・あんな言葉を言わなければよかった・・・
・もっと気持ちを理解してあげればよかった・・・
・面倒くさがらずにしっかり話を聞いてあげればよかった・・・
・日々のちょっとした変化にも気付くべきだった・・・
・自分の本当の気持ちもストレートに表現すればよかった・・・

こんな後悔がやってきた時意外には、
自分を見つめ直すなんて誰もする事がないのは、
それだけ、「痛み」と「悲しみ」が巨大である証拠なのだ。


「でも、自分を見つめ直すって、
一体どこから手を付けていいのか・・・？」

俺は、膨大な作業量に圧倒されて戸惑っていた。


続きを読む

たぶん、世の中には俺と同じく
「オフシーズンは全く練習しない」
っていうゴルファーがいると思うんですけど。

で、暖かくなってくればまたゴルフの練習とか始めちゃいますよね。
「今年はベストスコア更新するぞ！」
とか気合を入れて。

その代表例がまぁ俺なワケで今まさに初ラウンドに向けて
「戦え！！　戦うんだよ！！　戦わなければ勝てない・・・」
と進撃しながら巨人になっているんです。


昨日も練習場に行ったんです。
俺の行きつけの練習場。





シーズン始めって、
色々と確認するところってあるじゃないですか？

クラブの持ち方だったり、スイング軌道だったり。

当然俺の場合も色々あるわけです。しかも、
たくさんありすぎて数が数えられないほどに。（汗）


続きを読む

世の中には、「スライスを直す方法」と言うものが数多く存在しているが、
そのほとんど全てを読み漁り、一つ気付いたことがある。

それは、そのアドバイスが
「スイングを矯正する」
と言う事に集中している事だ。

確かに、
「曲がるって事は、曲がる打ち方をしているからだ！」
という理屈は分かる。

しかし、俺のスライス歴は、
既に丸五年を超えている。
ゴルフを始めてから今日までの約2000日もの期間ずっとスライスだった事を考えると、
これは生まれ持った性格かも知れない。

となると、「性格を矯正する」と言う事が、
全人類の誰もが未だ達成できていない状況を見ると、
「それは無理じゃね？」と理解することが出来るので、
俺は別の方法でスライス改善することに着手した。


「クラブチューニング」


そう、性格と言う個性を変えるのではなく、
使っている道具を俺に合わせるのだ！

しかもこの方法、
このハイテクノロジーの発達した現代社会では、
誰もが
「簡単に」
「手っ取り早く」
「安価」
で実現することが出来るのだった！

ジャ～ンジャジャ～ン！






「鉛を貼る」



僅か￥300程度の、スタバでコーヒーを一杯飲む金額でスライス改善が出来るのなら
これはやらない方がおかしいだろう。

でも、
「鉛なんて貼った事が無いし、どうやって貼ったらイイか分からないや？」
という心配を持っていた俺だったが、その心配は全く必要が無かった。
クラブチューニング初心者の俺でも、
何の問題も無く「お好みに合わせたカスタマイズ」を実行することが可能だったのだ。






「説明が裏に書いてある」


俺の相棒ゼクシオも、これで
Ｎｅｗゼクシオ・むら仕様
に生まれ変わるのだ！






と言う事で、
鼻歌を歌いながら早速ペタペタ貼ってみた。

「♪ Bad Bad Bad チュ～ニング ずぅれてるほうがイイー
Bad Bad Bad チュ～ニング 男と女ぁぁぁ～ ♪」

気分はもう、沢田研二。
隣で樹木希林が、「ジュリーィィィ！！」と腰を振りながら悶えている。


「まずはココに貼ってぇ～
　それからココにも貼ってぇ～
　まぁ、最初はこんなモンにしておくかな？」


ジャ～ンジャジャ～ン！出来上がり～！！






これで、
俺のスライスともオサラバさ！



「♪ Bad Bad Bad チュ～ニング ずぅれてるほうがイイー
Bad Bad Bad チュ～ニング 男と女ぁぁぁ～ ♪」

先日、俺の気持ちを全てカミングアウトしたお陰で、
これからは「ぶっ飛び」と「スコア」の両方を追求していく事に何の障害も無くなったので、早速ミッションを開始することにした。

ドライバーの飛距離を250ヤードにするべく、
まず俺が取り組んだのは「スイング改造」では無くボール選びだ。


そりゃーそーさ。

過去、
額に汗かきながらあれだけ練習に打ち込んできながらも未だ初心者の域にいる俺が、
手っ取り早く結果を出す為にはコレが一番効率の良い方法なのさ。

なぜなら、
ドライバーを買い替えるのには莫大な資金が必要になる。
有り余る資産を持っているビルゲイツなら、
ドライバー1本を買い替えるのは自販機でコーヒーを買う様にたやすい事だろうが、
あいにく俺の持っているのは有り余る「脂肪」と「尿酸値」なのだ。

こんな物を蓄えていたって何の得にもならないどころか、
逆に医療費を増やすことにもなってしまうので、
1個￥500で買えるゴルフボールで飛距離アップが実現できるのなら
この作戦を実行しない方がおかしいと言えるだろう。

さらには昨年、
信州の上田市で行われた「LPGAレジェンズチャンピオンシップ」にキャディーとして参加した俺は、その時に「女子プロ・飛びの秘密」を掴んでいた。
なんと、ほとんどの選手が「硬度100」の硬いボールを使っていた事実だ。
女子ツアーの出場している選手のヘッドスピードは「40m/s」と言われているが、
それで250ヤードは飛ばしてくる彼女たち。
シニアのおばさまにになってくれば、さらにヘッドスピードが落ちてくるハズだろう。
しかしそのヘッドスピードでも、硬いボールを使う事によって飛距離を稼いでいたとは、
さすがの俺でも分からなかった。

俺自身、今まで「赤文字のボール」を使っていたが、
これを機会に「黒文字のボール」に切り替える事にするぜ。

そこで、
やはり「飛ばし」を第一に考えるのなら、
選びたいのは「ディスタンス系ボール」

となれば、まずはこのボールからチェックしてみるか？


「ツアーステージV10」




宮里藍も「もっ飛び！」って言ってるから飛ぶ事には間違いがないだろう。


しかし、このボールも選択肢の中から外すことは出来ない。


「ゼクシオ LX」




こっちは古閑美保が「かっ飛び！」だって。
どちらも捨てがたい魅力を持っているな。もちろんボールの事だが。

だが、
全英オープンに盛り上がった今、
一番旬なこの人が出ているとなればコイツイを見逃すことは絶対に出来ない。


「キャロウェイ　HEX BLACK」




これで、
俺のドライバーの飛距離が10ヤード伸びる事は確実だな？

やはり、これだけゴルフの練習をしていると、
身体にも負担が掛かってくる。

脚、腰、膝、手首、肩など、
体のところどころが「痛い」と悲鳴を上げて
日常生活にまで支障をきたす事があるから大変だ。

だから俺は、
日々の身体のケアも怠る事がない。

特にゴルフを始めてからは、「腰痛」との戦いが続いているので、
週に一度は必ず整骨院に行ってその痛み和らげているのだが、
最近、痛みが特にひどくなってきている。

ゴルフをしなくても腰が痛い。
ゴルフをすればもっと痛い。
ゴルフをした翌日はさらにもっと痛い。

むかし、
ヒロミ郷の「GOLDFINGER'99」を歌いながら夜な夜な鍛えた俺の腰は、
相棒の「吉宗」と共にその名を一世風靡したというのに、
今はその影すら見当たらないほど動きにキレが無くなってしまった。
しかも、
高血圧の疑いがあると言うのに海綿体への血流は貧血状態で、
しっかりする事さえままならない。
さらに、
夜のトレーニングをする時には、
プロテインを飲むより「リポビタンD super」を飲むことの方が多くなっている。

まさか、ゴルフが腰に悪いスポーツだとは
考えもしなかったな。

こんな身体の状態では、
当然、高いパフォーマンスを発揮する事が出来ないので、
俺は「腰サポーター」を買ってきて付けるようにした。

そして、付けてみてビックリ！
何とも着け心地が良いのだ！


「おぉ～。これは具合がいいぞ。
　腰がグッと安定する感じがするし。」

サポーターの締め具合はゴムで調節する様になっている。
ガチッとさせたければ強く引っ張ればいいし、
固い感じが嫌なら弱くすればいいので、フィット感も自由自在。
また、
骨盤に絡めて下っ腹を巻き込んで装着するので、
メタボリックな腹が一気にシェイプヒップな姿に大変身。
おまけに、
骨盤がしっかり起きてくるので、つられて背筋もシャンと伸びてくる。
まるでそのスタイルは、「MEN'S CLUB」か「LEON」に出てくるモデルの様だ。

「イイじゃん、これ～！
　ほんと、着け心地もイイし、最高ーだな！」

これは、一度付けたら止められない代物になりそうだ。
それに「付けているから大丈夫！」って安心感もあるし。

これで、腰の痛みに悩まされることなく、
またガンガンとゴルフが出来そうだぜ！


「うん？でも、この感覚って・・・？」

喜んでいたのも束の間、
一瞬イヤなイメージが頭をよぎった。

「そー言えば、確かあの人達も、「同じ感覚だ」と言っていたような？」

突然、
いま巷で出現しているという「あの人達」の事が頭に浮かんだのだ。

「具合がイイ」
「安定する」
「付けていると安心」

ってもしかして、
あの「ブラ男(お)」と一緒じゃないか？







でも、俺の場合は、
まだそこまで行っていないよな・・・？

面白いものを見つけた。


こんな物だ。





ボールが面白いんじゃない。
ボールに書いている字に注目して欲しい。





そう。
「オレの球だ」と書いてある。

ゴルフボールに文字を印刷出来るハンコを見つけたのだ！


名前は「Ｍｙ　Ｂａｌｌ　Ｓｔａｍｐ」と言うのだが、
コレ、色んな文字が選べるらしい。

例えば、イニシャルだとか漢字の名前だとか。
他には、キャラクターの絵だったり自分の似顔絵までも選ぶことが出来る。

面白いので、
早速買って自分のボールに押してみたというワケだ。


しかし、
その堂々たる宣言。
普通はなかなか出来ないと思う。


「もしもし～」

「はい。どちら様？」

「オレだよ、オレ！息子の声を忘れたのかよ！」


と、オレオレ詐欺は必ず言い切るところが特徴だが、
ゴルフボールで「オレだ」と主張しているのは、
このボールくらいなモンだろう。


でも、このくらいハッキリしていないと、
常に、一回ラウンドすれば最低3つはボールを無くす俺としたら、
ボールが見つからない。

ＯＢラインに打ち込んでは、同伴競技者にボールを探してもらい、
林の中に打ち込んでは、また同伴競技者にボールを探してもらう。

「おい。ここにボールあるそ！」

「えっ。ほんとですかっ。」

「Z‐starの３番？」

「違いますっ、それ。」


そんな事を繰り返さないためにも、
ハッキリと「オレの球だ」と印を付けとかなければナラナイのだ。


ところで、
パッケージはこんな感じ。





そして中には、こんな形の物が入っている。






なかなかカワイイじゃないか。

キャディーバックに吊るしておくことも出来るし。


しかし、
今までこんな物を付けてる人は見たことがないな？
ってことは、
この時点でアドバンテージだな。俺のキャディーバックは。

もしかしたら、「東京カワイイＴＶ」で、
「今、女性ゴルファーの中で大人気の「ボールスタンプ」を付けているゴルファーを、
今日は紹介しますぅ。」
なんて、特集を組まれるかも知れないぞ。

いや、「情熱大陸」か？

「信州から、新しいゴルフスタイルに取り組むゴルファー！」みたいな。


そんな、とってもレアな「My　Ball　Stamp」
今度の「むらコンペ」の賞品にしちゃいます！

その文字はこちら。






さあ、
あなたも私も日本も、
みんなで一緒に頑張ろうー！

「なあ、きょーび調子どうやねん？」

「うん？なんだい、ナイン君。
　ワイの調子か？」

「そーや。あんたの調子や。どないな感じやねん？」

「どーもこーもないで。親方があの調子せやから、
ワイが活躍出来る出番はないわ。」

「そやかて、必ずいっちゃん最初に使ってもらえるからえーやないの。」

「えぇってゆうてもなぁ・・・。
　そーゆうナイン君やて、出番がよぉーけあるじゃないの？
　見てれば使わない時はナイ感じやけど。」

「そーなんや。って言うか、オレばっかり使うとるんよ。
　練習場でもコースでも、まいどまいどで疲れるわ。ほんまに。」



「ぐすん。ぐすん・・・。」

「うん？泣き声が聞こえてくるぞ？
誰や？誰か泣いとるんか？」

「ぐすん。ぐすん・・・。」

「なんや、ナナやないか。
どないしたんや、悲しい顔して。」

「わたし・・・、もう・・・、
ダメかもしれないわ・・・。ぐすん。」

「いきなりあかんだなんて。一体何があったんや？」

「だって、ご主人さまがこの前こんな事呟いていたんですぅ。
『もう、コイツは使わない方がいいな。何度やっても、トップかダフりしかならいなし・・・。』
って。ぐすん・・・。」

「ほんまか、それ？
せやけど、それはナナのせいとはちゃうんやんか？」

「でも・・・、でも・・・。」

「そーや。それはナナのせいとはちゃうで。
あの親方のスイングなら、どの番手使ったって上手く行くハズはないっちゅーねん！」

「でもやっぱり・・・。私もね、ご主人様には言っているの。
お願い、もっと優しく握って。もっと、ゆっくり動いて欲しいのって。
でもいつもご主人様は、うりゃ～とか言いながらイキナリ激しく動くのよ。
それさえ直してくれれば、私も希望通りの高さと飛距離を叶えてあげられるのに・・・。」


「ほんま、そーやなぁ～」



「なーにを言ってるんだ、君たちは。
聞いていれば愚痴ばっかりじゃないか！」

「おっ。誰かと思えば、エイトマンやないか。
最近、姿を見ないと思ったら突然割り込んできて、ほんでイキナリの辛口トークか？」

「君たちの言ってる事を聞いていれば、僕には全部
甘えに聞こえるよ！」

「なんだって！オレたちが甘えておるって！
どうゆう事やねん？」

「そーや、そーや！」
「そーよ、そーよ！」

「ふふ～ん。
そんな事も分からないで、よく今までバックの中に入っていたな。
君たちは本当に幸せ者だよ。」

「なんだよ、ケンカ売っとるのか？
やったらこうてやるぜ！」

「だから君たちは甘いって言ってるんだよ！すぐ感情的になる所が。
僕なんか、僕なんかまだ一回も出番がないんだよっ！！」

「へっ！」
「ほんまか、それ？」
「ウソでしょ、出番がないなんて？」

「ウソじゃないんだ！
コースでも、練習場でも、
まだ一回も使ってもらっていないんだよぉー！
出番があるだけ、君たちは幸せなんだぜぇぇぇーーー！」


「あちゃー。それはあかんわ。」


「ヨシ。こうなりよったら、みんなで親方に言おうやないか！
「もっと、オレたちを信用して使ってくれ！」って。」


「分かってくれると
ええんやけどなぁ・・・」

「そーよね・・・」

一体、これはどういうことだろうか？


俺も、今まで長い間生きてきたが、
これだけは理解が出来ない。

「世の中には、数たくさんの不思議なことがある。」

と言うが、
実際、UFOも見たことがなければ幽霊にも出会ったことがない俺は、
「不思議」ということには縁がなかったように思うが、
しかし今の時点では、どうやらこれは本当の事だと理解を改めないとイケナイようだ。


そう思って振り返れば、
不思議という事に前兆はあったように感じる。



例えば。

この２１世紀という近未来の世の中でも、
どう見ても進化の過程が途中で止まってしまったホモサピエンスのような男が、
ボッ・キュ・ボンのナイスバディーで、長い髪をなびかせると共にあま～い香りのフェロモンを出しまくって胸元がはだけてミニのスカートで腰をフリふりの女性を連れて歩いていたりすることがある。

そんな時俺は、不思議と言うより
「えっ。なんでお前がっ！？」
と、半分羨望の眼差しで見ていたが、
今考えると不思議な事だった。


また。

俺の良く行く居酒屋には、なぜか若いオネエチャンがたくさんいるが、
そこで出会った一人と意気投合しその後、毎日のように「会いたい」とか「今日来れる？」とかメールが届き、「しょーがねぇなぁ」とその気になって出勤前にレストランで食事をしてお店で酒を飲み、そんなことを何回か繰り返して、いざ「今夜はいいだろ？」なんて予約を入れての当日ドタキャン。

あれだけ盛り上がっていたのに、急に「ゴメン、お腹が痛いの」とか言うのは、
もう不思議を通り越して謎と言っていいだろう。

「あのメールは・・・あの態度は・・・ウソだったのかっ！？」



他にも、
「ゴルフに行く」と言うだけで機嫌が悪くなる妻や、
「完全無料化！」と言っておきながら、未だに無料になっていない高速道路や、
どう数えてもトリプルボギーなのに、「ダボだ」と言い張るオジサンとか。


こうやって考えると、「不思議な事」は世の中にはたくさんあったのに、
今までそれに気づかずに生きていたなんて。



でも。
この現実だけはどうしても理解できない。

それを、今目の前で見ているが、
ハッキリ言ってワケが分からない。

一体、これはどういうことだろうか？










ヘッドが、折れてしまった。







「世の中には、数たくさんの不思議なことがある。」

確かにこれは、真実のようだ・・・。

初心者ゴルファーも、1年続けていると段々ゴルフが分かってくる。

と言うか、ゴルフに慣れてくるのだろうか？

最近、俺は、
「新しいクラブが欲しい！」
と、強烈に思い始めていた。


という事で、早速俺が買い物をするときに愛用している、
オークションを覗いてみた。


スポーツのカテゴリーから、ゴルフに入って、
いきなり目に飛び込んできたのがコレ。


『１円スタート！スペシャルオークション』


なっ、なに？
１円スタートだと！？

一体、どんなものが出品されているんだ？


ちょっと中を覗いてみる。


『豪華セット。ゴルフクラブ17点。』


うっ、うそー！
ゴルフクラブのフルセットが、1円から入札出来るだとー！？

でも、どうせショボイクラブのセットなんだろ？
だって、
もしかしたら、
１円で買えちゃうんだもんな！？


詳しく中を覗いてみる。







えっ。
ほんとにコレが1円でいいの？

しかも、
「初心者でも、やさしく打ってやさしく飛ばせる！」
なんて最高じゃないの！？



でもな～？
やっぱりドライバーは、今流行の「大容量・低重心」のでかヘッドがイイけど、
そんなヤツがセットになっている訳ないしな～？







マジっ！？
このドライバーなの！？
「初心者には、難しいであろう弾道も、簡単に打つことが出来るでしょう！」

スっ、すげェ！




しかしよ～？
アイアンだって、それなりのモノじゃないとな～？
キャビティバックじゃなきゃ、俺イヤだよ？？







ワォ！
ホンマかいな！？
「ダフリを軽減して、打ち損じを抑えます！」

もう、どうしよ！？




なんて言いながら、パターなんかは昔ながらのヤツだったりして。
「キャッシュイン」とか？







ひゅー！
ピンタイプじゃん！！
「ソフトな打感で繊細なタッチが可能です！」

と来たかっ。

決まりだね、コレは！




やっぱりさ～？
クラブだけ良くても、それを入れるキャディバックがお粗末だったら、
ちょっと格好悪いよな？
で俺、スタンド付きにこだわるよ？







よっしゃー！
カラーリングもバッチリだ！
もう、文句ありません！！




オッケー。
決めた。

コレ、買っちゃおうっと。


えっと？
入札は１円から出来るけど、コレだけの品揃えで
まさか１円ってワケ行かないよな？

この俺様が入札するんだし。

なら、これでどうだ！







『１５００円』




ヤッホー！
いきなり、スゴイ金額で入札しちゃったぜ！

豪華、新品クラブセット17点。
しめて、１５００円ナリ！


でも、ちょっと奮発しすぎちゃった？

ゴルフを始める前には分からなかったが、
日本のゴルフメーカーにはタイヤ屋さんが多い。

「ツアーステージ」のブランドで有名なのは、ブリジストン。
「ゼクシオ」のブランドは、ダンロップ。
「プロギア」ブランドは、ヨコハマタイヤ。


「ゴルフ初心者の俺からしてみれば、
「何で、タイヤ屋さんがゴルフやねん？」
と思ってしまう。

まるで、
パン屋さんが釣り道具を作っているような感じだ。



でも、ゴルフ愛好家から言わせれば、
「タイヤ屋さんじゃなくて、ゴルフメーカーだよ」
となるのだろうか？



タイヤが先か、それとも、ゴルフが先か？



これは、
「ニワトリ対たまご」
みたいだ。


カレーライスも、ライスカレーと言う人が、
これも、カレーが先なのか、それともライスが先なのか？


「カレーが先に決まってるだろ！」
「何言ってんだよ。ライスカレーの方が美味いんだよ！」

などと、言い合っている人もいることだから、
やはり、どちらが先か？は重要な意味を持っているようだ。



そう言えば、一緒に生まれた双子については、
後から生まれた方が兄・姉になるという。

と言う事は、
もし、タイヤを作ったのが先だとしたら、
「ゴルフメーカー」の方が先に来ることになる。

それなら、俺が言った「タイヤ屋さん」と言うのは間違いになっちゃうな。




ごめんなさい、タイヤ屋さん。

僕はあなたを、ゴルフメーカーと言うことを知らずに車に乗っていました。
ゴルフを愛する者として、足元も気付かずにおりました。
空気圧も点検せずに、高速道路に乗ってゴメンなさい。

これからは、タイヤワックスもしっかり塗って、
いつもピカピカにしておくからね！


だから、

だから・・・



俺のスコアを上げてちょーだい・・・・・。




初心者ゴルファーの知らないことは、
まだまだたくさんありそうだ・・・・・。