2014年12月22日

更新

今シーズンのラストラウンド。

前半のスコアで思うような数字が残せなったかった俺は、
ついに「初心者放置プレー」という奥の手を出して
巻き返すことを狙っていた。


後半の1ホール目、ティーショットもまずまず。
フェアウェイのど真ん中を捉える事は出来ないが、
ボールは何とかコース内に残っている。

「そうさ。ドライバーが真っ直ぐ飛ばなくたって、
OBにさえならなければ問題ないのさ!


誰が聞いても負け惜しみにしか聞こえないセリフだが、
俺が今以上のスコアを出す為には、
もはやこの方法しか選択肢は残されていないのだ。

しかし、こんなにも練習していると言うのに、
どうして50ヤードはあるフェアウェイの幅内に
ボールを打つ事が出来ないのだろうか?

その答えは、ゴルフを始めて6年以上も経過した今でも
全く出ていないのだった。


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Posted by アマゴルファー・むら at 21:00 Comments( 76 ) コンペ 100の壁

2014年11月27日

最後のチャンス

ここ信州のゴルフシーズンも、
終了のカウントダウンが既に始まっている。


寒さが日を増すごとに強くなり、
朝は畑に霜柱が立って夕日が沈む頃には
上着を一枚余計に羽織らなければ身体の芯まで冷え切ってしまうほど
一気に気温が下がってくる。

目の前に広がっている山々も、
薄っすらと白い帽子を被ってその姿を徐々に純白に変えようとしていた。

「冬将軍」は、直ぐそこまでやって来て、
本格的にこの場所に乗り込む日を窺がっている様子だ。


俺のラウンド予定は、残すところ「あと2回」になっていた。

1回は、ゴルフ歴30年のベテランゴルファーとのプライベートラウンドで、
もう1回は、今シーズン最後の「ラストコンペ」に参加して今シーズンは終了する。

これまでのラウンド数は、例年通りに月平均2回。
その中で「2回の100切り」を記録したものの、
自分の「ベストスコアを更新!」するだけの結果はまだ出ていない事に
俺は焦りを感じていた。


「こんなにも練習しているのだから、もっと良いスコアが出てもイイんじゃないか?」
「常に90台のスコアが出て、「パーかボギーが当たり前」というスコアでもイイんじゃないか?」
「既に、「あのバーディーパットは惜しかったなぁ・・・」と言えるレベルで会話するくらいになっていてもおかしくないハズだよな?」


望み通りの結果にならない現実がストレスとなって
俺の心を締め付けていた。



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Posted by アマゴルファー・むら at 22:00 Comments( 4 ) 自主練習 100の壁

2014年10月01日

浮き沈み

再び、「100オーバーの初心者」に戻ってしまった俺は、
その傷心の身体を引きずってラウンドに出掛けた。

場所は、「妙高高原ゴルフ倶楽部」






俺の「諦めが悪い性格」は、
子供の頃から筋金入りだし、何よりあと2週間後には
「むらコンペ」が迫っている。

そこで、「100切り&主催者優勝」を達成して、
多くの参加者の前で「脱・ゴルフ初心者宣言!」をする堂々たる姿を見せつける為、
俺は用意周到で万全な大勢をしいて準備を進めているのだった。









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Posted by アマゴルファー・むら at 17:00 Comments( 10 ) ゴルフ場 100の壁

2014年09月22日

克服の特訓

「むらコンペ」があと1か月後に迫った俺は、
前代未聞の「主催者優勝」を狙って練習に余念がない。

100切りは達成できた訳だから、
これから鍛え上げていくことと言えばやっぱり
「安定感」だろう。


いつでもどんな時でも、常に90台のスコアが出せる安定感。
それは、初めて訪れたゴルフ場でも、
その日初めて同伴したプレーヤーとでも、
普段と変わらぬ落ち着いた気持ちでプレーできる「心の安定感」
当然必要だ。

しかし、
俺の生まれ持った「内気な性格」と、
「人前に出ると極度に緊張する」癖がある限り、
その安定感を手に入れることは難しい。

だから俺は、
レンタルビデオ屋に行っては、ある一角だけ遮られているスペースに勇気を振り絞って入ったり、
週末の夜の駅前や、居酒屋で二人で飲んでいる女性たちに自己アピールを繰り返しながら、
「内気な性格」「極度の緊張する癖」を克服する訓練を続けてきた。

そして今回も、
「初めてのゴルフ場」「初対面の同伴者」というダブルの障害を設けて
さらに心の特訓を行ったのだった。


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Posted by アマゴルファー・むら at 20:37 Comments( 6 ) メンタリティ 100の壁

2014年08月28日

100切りを達成して決めた事

むらです。

私の「100切り達成!」について、
たくさんのお祝いコメント、ありがとうございました。(ペコリ)

ゴルフを始めて既に6年も経っていますが、
やっと2度目の「100切り」でした。

でも、いつ元の状態に戻るか分かりませんけどねっ。(汗)

いや、元の状態に戻るだけならイイんですけど、
さらに酷い状態になって「120」とか「130」とか叩いちゃって、
上達じゃなくて「むら後退」みたいならもうどうしようかと、
不安を胸いっぱいに抱えている今日この頃ですっ。

ええ、夜だって眠れなくて、
「しょーがないから、音楽でも聞くか?
とラジオを付けたら流れてきた曲は

「♪ ゆう~べ眠れずにぃ~ 泣いていーたんだろう・・・ ♪」

なんて歌で、悲しみに明け暮れた朝を迎えてしまい、
一刻一秒を争う忙しい時間に、
「悲しみよこんにちは。おはようニッポン!でしたよっ。


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Posted by アマゴルファー・むら at 19:00 Comments( 10 ) 番外 100の壁

2014年08月23日

大いなる「壁」

無謀にも、バックティーからのラウンドに臨んだ俺。
しかしながら前半のプレーは「50打」だった。

今のところは不安要素はない。

あれだけ右に左に曲がっていたドライバーショットも、
真っ直ぐ飛んで距離も出ている。

1パットこそ決まっていないが、
タッチもラインの読みも合っている。

きっと、あと何かが噛み合えば、
「パー」いや「バーディー」も決まってくれるハズだ。

俺は、「それが一体何なのか?」を思考を巡らす余裕もないまま、
後半のプレーに突入した。


ティーグラウンドでティーの上にボールを乗せて、
打ち出す方向にボールに書かれている矢印を合わせていく。

それから、一度後ろに下がって、
ターゲットが正しく取れているかを確認して一回素振り。
それと共に、「フゥ~」と身体の中から息を吐き出す。

後は、グラブヘッドをフィニッシュの位置まで
一気に振り抜いていくだけだ


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Posted by アマゴルファー・むら at 20:18 Comments( 14 ) メンタリティ 100の壁

2014年07月28日

旅の終わりで

俺の、「自分をゼロから見つめ直す旅」
そろそろ終わりに近づいていた。

思い出の場所をフラフラと徘徊しながら、
スライサーからチーピニストに変貌したスイングの原因究明に取り組んでいるが、
コレと言った手応えはまだない。

しかし、
いつもでもこんな根なし草の様な、
フテーンの寅の様な生活を過ごしているワケにはいかない。

夏が始まったばかりだが、
集中して練習しなければアッ言う間に秋が訪れ、
そして雪と共にシーズン終了になってしまい、
俺はまた「アナの世界」に舞い戻る事になるだろう。

風の向くまま気の向くままと旅を続けていた俺は、
「なぜ、ボールが左右に曲がってしまうのか?」
の答えを求めて最後にたどり着いた場所も、
やはり、懐かしい思い出の場所だった。


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Posted by アマゴルファー・むら at 20:30 Comments( 11 ) 100の壁

2014年07月15日

思い出の場所

行くあてなくただ漂いながら「自分をゼロから見つめ直す旅」を続けている俺は、
旅の途中に「思い出の場所」に寄った。

この場所だけは、俺は忘れる事が出来なんだよ・・・。」

それは、今から遡ること4年前。
俺がゴルフを始めて唯一「100切り」出来た場所だった。






でも俺は、
あれから数えきれないラウンドをこなし、
数えきれない練習と呆れるほどのレッスンを受けてきたが、
それ以来「100切り」を出来ないまま
こうしてボーフラの様にふらふらと漂っている。

自分の何を見つめ直していいのか?がイマイチはっきりしていないが、
あの時の感動をもう一度思い起こせばもしかしたら道は開けてくるかも知れないと、
この思い出の場所に立ち寄ってしまったのだ。





こんな惨めな俺でも、
昔と変わらぬ姿で俺を迎え入れてくれたゴルフ場。

梅雨がまだ明けていないと言うのに、
空は青く太陽が眩しく輝いていた。





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Posted by アマゴルファー・むら at 20:56 Comments( 10 ) 100の壁

2014年07月01日

今まで培ってきたもの

どスライスサーからチーピニストへと変貌を遂げた俺は、
自分を見つめ直す「ゼロからの再出発」を決めていた。

しかし、
これまでの6年間に培ってきた全てを捨てるなんて事は、
そんな簡単に出来る訳がない。

そこには、俺が費やした「タイム&マネー」に加えて
「汗」「涙」「根性」がギッシリと詰まっている。

そうさ。
スライスと共に歩んできた6年間には、
もう切っても切れない「情」と言うものが存在しているのだ


青空に描かれた柔らかくしなやかな曲線。
フェアウェイからラフ、OBと、
まるでコースの全てに「さよならの挨拶」をしているかの様子。
遥か遠く、白杭の彼方に静かにフェードアウトしながら
徐々に見えなくなってしまうその姿。

「もう会えないんだね・・・。」なんて悲しみに暮れていると、
いきなり脇の草むらの中に姿を現して俺を驚かし、
「自分勝手にどこでも行っちゃダメだぞ!」としっかり言い聞かしても、
また気が付いた時には右に大きくカーブしながら消えて行ってしまう。

いつも俺を困らせてばかりで、言う事をちっとも聞いてはくれないそんなスライスだけど、
突然いなくなってしまうと、なぜか寂しさが込み上げてくるじゃないか。

いや。
俺にはもう、新しい人がいるんだよ。
「飛ばない、スコアが作れない、ゴルフ自体が成り立たない」
というチーピンフックが!

でも、
こいつとも長くは付き合えないのは分かっているから、
ここで俺は自分の全てを見直して、
また新たに再出発しようと思っているんだ。


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Posted by アマゴルファー・むら at 00:10 Comments( 19 ) スイング 100の壁

2014年05月26日

雪辱

名門ゴルフ場と名高い「長野カントリークラブ」でのラウンド、
俺は5年前の雪辱を晴らすために朝一番のドライバーショットを放った。

516ヤードのロングコース。
目の前には、真っ直ぐ続くフラットな広々としたフェアウェイが広がっている。

ティーグラウンドからはまだグリーンは見えないが、
とにかく両側の林にボールを打ち込む事だけは避けなければならないホール。

狙いはもちろんフェアウェイのセンターだが、ラフにボールが行っても構わない。
スタートホールのティーショットを無難にこなす事が、一日の調子を決める鉄則なのだ。

同伴者に加えてキャディーさんの熱い視線も注がれて、
俺の身体も周りの空気もピシッと固まっている中、俺はドライバーを振り切った。


バツン!
ビューーー!



クラブヘッドにしっかり弾かれたボールは、
青く澄み渡った信州の空に向かって飛び出して行った。

「ナイスショット!」の心地よい掛け声が
ティーグラウンドに響き渡る。

ボールは右に少しカーブを描きながらも
フェアウェイに向かって飛んで行ったのだった。

「ふぅ・・・。良かったぜ・・・。

何度経験しても緊張する朝の第1打目。
これを無事にやり遂げた俺は、
緊張から解き放たれた身体を緩めて大きく息を吐いた。

「うん。今日はイイ感じだぞ・・・。」

この調子なら、今日のラウンドはスコアアップ「100切り」の期待が持てる。
俺は、キャディーバックからクラブを3本取り出して、
第2打地点に向かって軽やかにフェアウェイを歩き出した。


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Posted by アマゴルファー・むら at 18:00 Comments( 12 ) 100の壁

2013年12月12日

決別

「ゴルフの一番の欠点は、
それが「止められないほど面白いゲーム」という事だ。」


と誰かが言ったが、そんな止められない止まらないカッパえびせんの様なゴルフに、
俺は「さよなら」を言わなくてはならない時が来てしまった。

ここ信州のゴルフ場がクローズになる12月。
早いもので、俺がゴルフを始めてから今年で丸5年、
5回目のオフシーズンに突入しようとしている。


「目指せ、シングルプレイヤー!」と声高らかにスタートを切り、
まずは「知識だ!」と書店に置いてあるゴルフ雑誌を片っ端から立ち読みし、
次に「スクールだ!」と数々のティーチングプロのドアを叩いて、
あとは「練習だ!!」と最低でも週に1回、多ければ毎日の様に練習場でボールを打ち込んできた。

コースにも足を運び、月2回という限られたラウンドの中で実践と検証を繰り返しては、
日々変化する自然の中で、天気を見て気温を感じ風を読んではコースとの対話を続けてきた。

芝の種類やグリーンの形状、ハザードの位置、レイアウトなど、
どんな意図を持ってコースが設計されているかを考えながら、
併せて自分の身体のコンディションを確認しプレーの戦略を立て、
その時に最適なショットを選択していく。

しかし、スイング技術の数より欠点の数の方が多い俺には、
イメージするマネジメントを確実に実行出来るだけのスキルはまだ身に付いていはいなかった。

「どうしてスライスになってしまうのだろうか?」
「なぜ、いつも短いアプローチがトップになってしまうのか?」
「パターの距離感が全く合わない・・・」


俺の悩みは尽きることなく溢れていた。




「もう、今年も終わってしまうんだな・・・。」

毎年いつも感じる事だが、
一年なんてアッという間に過ぎて行く。

「行くな!まだ行っちゃダメなんだ!!」
とどんなに願ってもアッという間に過ぎて行く。

「我慢だっ。もっと我慢するんだっ。よっ・・・」
と強くしっかり言い聞かせてもアッと言う間に過ぎて行く。

でも、それは仕方がない。
季節は常に変わって行くものだし、
また季節が変わるからこそ新しい気持ちに切り替えることも出来る。
そう考えればこのシーズンオフも、
ゴルフの上達には「必要不可欠な要素」なのかもしれない。



俺はこの冬、
自分自身のゴルフを見直そうと思っている。

今までの丸5年間に身に付けた知識と経験を全てリセットして、
始めからからゴルフを見つめ直そうと考えている。

クラブの持ち方から始まって、
グリップの握り方、アドレスの取り方、テークバックにトップにダウン、
インパクトからフォロー、フィニッシュに至るまでの一連のスイング動作。

ドライバーの打ち方、ボールの飛ばし方、
アイアンショットに寄せるアプローチ、
ウェッジでのバンカーショット、1ピン以内は確実に決めるパッティングなど、
今まで蓄積してきたありとあらゆるプレーをゼロにして、
「ゴルフとは何か?」
「なぜ俺はゴルフをするのか?」
「俺にとってゴルフとは一体どういうものなのか?

というところまで戻って、自分自身を見つめ直そうと思っている。

果たしてその結論が、オフシーズンの間に明らかになるのかは分からないが、
しかし、この「ゴルフとの距離を置く」というステップは、
冷えてしまった二人の関係をもう一度修復すると同じくらいに大切な事だと俺は思っているのだ。



雨は夜更け過ぎに雪に変わっていく事の多い信州の冬。

今年の冬も、また例年通りの寒さがやってくる予感を
朝、凍ったフロントガラスをみて感じている今日この頃。

俺のキャディーバックは、いつも積みっぱなしにしてある車のトランクから降ろされて、
押入れの隅に静かに片づけられた12月の日であった・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 23:01 Comments( 17 ) 日常雑記 100の壁 シングルプレイヤー

2013年11月21日

ストレスとの戦い

丸5年間に渡るゴルフ練習の結果が全て出揃ったのを目の前にして、
俺の心と身体は、大きなストレスに見舞われてダウン寸前の状態になっていた。

何に対しても全くやる気が起こらず、
ただ一日の時間が過ぎるのだけをボケーと待ちながら、
ふらふらと世の中を彷徨っている「生きた屍」の様な日々。

常にうつむき加減で、窓の外を見つめては「ハァァァ・・・」とため息を吐き出し、
何かに思考を巡らしている様な素振りでありながら実は何も考えていない状態で、
あらかじめ設定されたプログラムだけを忠実に実行するマシンと化して一日を過ごしていた。

持ち前の、
「明るく」「元気に」「前向きに」という冬でも半ズボン姿で飛び回る姿は隠れて、
代わりに「暗く」「病的に」「後向きに」という「ヒロシですっ」みたいな姿に変貌し、黒々としていた髪の毛も、いつの間にか白いモノが所々に交じるヘアースタイルに変わりつつあった。

ストレスというものは、
ここまで人の姿を変えてしまうのものなのか?と、
やっと今になって気付いた俺。

今までは、
「ストレスってなに?あの喫茶店にいる人?って、それはウェイトレスだろ!
と返事をするくらいストレスとは無関係な生活を送っていたが、
もはやそんなボケを噛ます余裕もない切り切り舞いの生活に変わり果ててしまったのだった。

そして、俺はふと思った。

この「ストレス社会」と叫ばれている現代社会の中で、
人々は一体どうやってストレスと戦いながら生きているのだろうか?

どんな方法でそのストレスを解消し発散して
普通の生活を送っているのだろうか?

ストレスを解消する術を知らない俺は、
とりあえず「どんな方法が有効なのか?」にボケーっとした意識を向けることにした。


まず俺が、ストレス解消法として思い付くことと言えば酒だ!

噂によると関西の方では「飲んで飲んで飲まれて飲んで」を繰り返しながらストレスを解消しているらしいが、あいにく関東圏に属する信州人の俺には、その方法を実行するだけの
「強靭な肝臓」を持ち合わせていない。

さらに、ストレスと戦う前に尿酸値との格闘を続けている俺にとっては、
必要以上の「アルコール厳禁!」と医者からストップも掛かっている。
また右足の指先に激痛が走ったりしたら大変だしなっ。


次に思いつくことは、やっぱり食うことだ!

誰だって、
美味しいもの、好きなものをたらふく食べれば、
嫌な事だって忘れることが出来るだろう。

じゃあ、何を食べに行こうか?

ジューシーで柔らかい歯応えの「信州牛のステーキ」か?
それもいいけど、メタボリックなウエストと高いコルステロール値を示している俺のボディーには
ちょっと合わないな。

それより、秋に新しく獲れたそば粉で打った「戸隠そば」か、
甘い蜜が中にたっぷり詰まっている「ふじ」のリンゴか?

でも、普段から食い慣れている物だから、
あえて腹いっぱい食べたいとは思わないぞ。

なら、甘いスイーツ、チョコレートはどうだ!
いや、女子じゃないんだから、
そんな物を朝から食べたらきっと鼻血が止まらなくなるぜ。


という事は、俺が思い付くストレス解消方法って、
最後に残るものはもうコレしかないぞ?

「愛に溺れる」
という手段。


このボロボロになった俺の心と身体を、
温かく柔らかく肌に包まれながら優しく優しく癒してもらいたい。

そして、時には激しく狂う様に燃え上がって頭の中を全て空っぽにして
また時には、静かにそっと何も動きもいままで強く抱き締め合っていたい。

まるで、母の胸で安心しきってスヤスヤと寝ている子供の様に、
そんな大きな胸の中で俺も心安らかに眠りにつきたい。

嫌な気持ちも、嫌な思いも全部全部吹き飛ばして忘れられる
「愛の世界」溺れてしまいたい!


分かった。
今夜はお前と一緒に寝ようじゃないか。

こっちにおいで。

俺の愛しいミーよ・・・。












Posted by アマゴルファー・むら at 00:12 Comments( 14 ) 日常雑記 メンタリティ 100の壁

2013年11月04日

二つの選択肢

「雨垂れ、石をうがつ」
と言う言葉がある。

これは、
「どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られる」
の例えらしい。

しかし、そんな言葉を聞いても、
今の俺には馬の耳に東から風が吹くように、
「へっ?「うがつ」だって?そんな言葉いまどき使いまへんがな~。」
と、人差し指を鼻の穴に入れて口をポカ~ンと空けながらそう答えるだろう。

だいたい、「うがつ」とくれば、
うがつが上がらない亭主」とか、
「スーツのポケットにサービス券を入れたままにしたのはうがつだったよ・・・」
とかに使うのが日常的だ。

それに、
「どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られる」
という事には賛成が出来ない。

なぜなら、世の中には、
「どんなに頑張っても一向に成果の出ない人」だっているんだぞ?
小さな力で根気よく練習していても、全く上達しない人だっているんだぞ?
雨にも負けず風にも負けず、汗と涙と根性で重いコンダラ引きずりながら気合を入れて練習しても、
進化するどころか退化していく人間だっているんだぞ?
それを分かって、こんな言葉を言ってるのか?

もう、ダーウィンだってびっくりして、
「信州に「ガラパゴス」を発見しました!」
と新たな説を唱えちゃうぜ。きっと。


しかし、そんな愚痴をつぶやいていても、
「今の俺」が変わるわけでもない。
今シーズンの成果を占う「むらコンペ」で出された結果を目の前にして、
俺は、二つの選択肢から一つの答えを選ばなけらばならなかった

二つの選択肢とは、
「シングルを目指すべきか?」それとも「諦めるべきか?」


ゴルフを始めて丸5年。
今までは一心不乱にゴルフに打ち込み、ゴルフ中心の生活を続けてきたが、
「どんどん下手になっている」という事実を突き付けられては、
やはり「見直す時期かもしれない・・・」と考えるのは当然の事だろう。


「シングルだなんてさ、誰でも成れるワケじゃないんだ・・・」
「普通にゴルフが出来れば、それでイイじゃん・・・」
「俺に才能は無かったのさ・・・」


コンペでの結果を受ければ、
二つの選択肢のうち、どちらを選ばなけらばならないのかは既にハッキリしている。


「分かったよ・・・。俺も男だ・・・。」


口からその言葉を話すことに、身体は拒否反応を示し唇が震えている。
でも、ここで俺は、
勇気を持って決断しなければならないのだ!


「アマゴルファー・むらは・・・、
今シーズンをもって・・・、
ゴルフから・・・、
足を・・・、
あ・・・」


弱々しく段々と小さくなっていく俺の気持ち。

しかし、「決めた事は守る」というのが男じゃないのか。
何があっても「現実を受け止める」っていう潔さが男じゃないのか。
悲しくても寂しくても「信念を貫く」って姿勢が、信州男子だるものじゃないのか!


「アマゴルファー・むらは・・・、
今シーズンをもって・・・、
ゴルフから・・・、
足を・・・、
あ・・・
アッ!


大切な事を思い出し、俺の脳ミソが覚醒した瞬間だった。


「そうだ。11月の始めにコンペがあるんだった!!」

しかもその会場は「信濃ゴルフ倶楽部」
俺に二つの選択肢を与えたゴルフ場なのだ。


「これは、もう一回チャンスを与える!って事だよな?
もう一度チャレンジさせてやるから!って天からの贈り物なんだよな?
だから、「結論を出すのは少し待て!」って事なんだよな・・・?」



そして俺は、
リベンジの炎を燃やして、
今シーズン最後のコンペに臨むのであった・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 20:01 Comments( 15 ) 100の壁 シングルプレイヤー

2013年10月17日

「第6回むら感謝還元コンペ」開催

その日は、いつもより早く目が覚めてしまった。

時計を見ると、針は「5時30分」を示している。
まだ、太陽の日差しも届かない薄暗い朝だった。

布団の中で、「もう少し眠れるな・・・」と目を閉じてみたが、
再び夢の中に戻ることが出来ない。
まだ起きる時間ではないのに、意識もハッキリしてきている。
身体は、もう少し休みたい感じを訴えていたが、
気持ちがそれを許さなかった。

なぜだろう?

時間はまだたっぷりとある。
6時に起きても十分に間に合うハズだ。

急に秋らしくなった陽気に、かなり冷え込む信州の朝。
これからは、布団の温もりがさらに恋しくなってくる季節だ。
俺の左腕の下には、猫が丸くなってうずくまっていた。

「そうだ。今日はあの日なんだよ・・・。」

いつもより早く目覚めてしまった理由は、
すぐに分かった。
そう、今日は年に一度行われるイベント、
「第6回むら感謝還元コンペ」が開催される日であった。






早速、コンペ会場に着いた俺は参加者を出迎える準備を始めた。

総勢16名。その中には、この日初めて会う人も数多くいる。
「一体、どんな人が来てくれるのだろうか?」と、
まだ見ぬ人達に大きな緊張感を抱きながら
受付の設置を進めて行った。





今回のコンペに俺は、「ある賭け」を持って臨んでいた。
このラウンドの結果がもし「吉」と出れば、
今後の生活は今まで通り平凡を絵に描いた様な日常を送ることになる。
しかし、もし「凶」と出たならば、
これからの生活を大きく見直す必要があるという判断になる。
まさしく「激変」という言葉を身を持って表していくような、
そんな選択をこのコンペの結果に託していたのだった。





コンペのスタートに向けて、参加者のみんなが続々と集合し始めている。
お互い、それぞれが初対面の組み合わせ。
しかし、ゴルフという共通言語がその距離感を一気に縮めて
和やかな空気が周りを包んでいた。
この日も、透き通る青空が空一面に広がっていた。





開会式では、まず参加者全員の自己紹介を行った。
「上田から来ました」
「松本から来ました」
「上越から来ました」
と、
ほとんどの人がこの地元以外の遠い場所からの参加で、
中には「3年連続の参加です!」というリピーターも何人かいた。

続いて、競技方法の説明。
・新ぺリア方式のハンディー戦であること
・完全ホールアウト、オールノータッチであること
・パット数を数えておくこと

など、通常のコンペとは少し違う点も交えて、
一通りの説明のあと、一番重要な事を最後に伝えた。

「今回のコンペ。使用ティーはバックティー、青マークです!

「えぇーっ!」
「ウソでしょ?」
「マジでっ!?」


との驚きの声が参加者からは一切上がらずに、
ただ冷静にその事実を置け止めていた。





緊張の第一打。
俺は、ドライバーを手に取って遥か彼方に見えるグリーンを見つめた。
さすがに、バックティーからは距離を感じる。
自分で言い出した事とはいえ、少し後悔の気持ちが頭の中をよぎった。
しかし、俺のゴルフライフが懸かっている大事なコンペに一定のハードルを設けなければ、
今までの丸5年間、一体何の為に汗と涙を流してきたのか分からなくなってしまう。

俺は、参加者全員の視線を背中に浴びながらティーショットを放ち、
この日も健在な右曲りのどスライスを披露したのだった。


同伴者の3人は、もちろんこの日が初対面。

笑顔の優しいス~さんに、
カッチリ大型のAlexさんに、
初老の紳士、ヒロシさん。

3人とも「アベレージゴルファー」という事だったが、
やはり初来場の「信濃ゴルフ倶楽部の高速グリーン」には手を焼いている様子だった。

前半のプレーが終了して俺のスコアは「51」
OBが一つも無い安定したショットが打てていた。
そして、パット数が「13」
予想以上に固く締まったグリーンでこの調子なら、
後半の巻き返しにさらに望みが持てる。

俺は、今までに練習してきたゴルフの全てを出し切って、
プレーに悔いが残らない様に
後半のプレーを進めて行ったのであった・・・。


To be continued.





Posted by アマゴルファー・むら at 19:00 Comments( 16 ) コンペ 競技会 100の壁

2013年09月26日

付け焼刃

毎年いつもこの時期になると、俺は腹立たしく感じる事がある。
それは、ゴルフ練習場が混んでいる事だ。

どこの練習場に行っても「人・人・人」に溢れている。
当然、直ぐに打席に入れないのは当たり前で、
受付に名前を書いて順番待ちの状態になるが、
これが俺に取ったら凄く腹立たしいのだ

なぜなら、
春、夏、秋と季節に関係なく毎週練習場に通っている俺としては、
「待つ」と言う事に慣れていない。

受付で名前を書いてチェックインすれば、
直ぐに打席に入って練習出来るのが普通だし、
打席も、自分の自由でどこでも選べる。

そう、一分一秒も無駄にせず、
許された時間の全てをゴルフの為に注ぎ込む事が俺のスタンダードになっているのに、
それが、この季節になると順番待ち。

一階打席に入ろうと思ったら、
見当も付かない時間をその場で過ごさなければならないし、
諦めて2階打席に入ろうと思っても、
30分くらい待ってやっとありつける状態になっている。

受付で、
「どれくらいで空きますか?」と聞くと、
「そーですね。あと30分くらいで空くと思うんですけど・・・」と言うが、
必ずその時間通りに順番が回ってきた試しが無いのに加えて、そもそも、
頼んだら1分以内に牛丼が出てくる時代に30分以上も待つなんて、
「一体どれだけ牛丼が食えるんだ!?」と憤りを感じずにはいられないのだ。

この状態が非常に腹立たしいのである!

なぜ、この時期に練習場が混むのかと言えば、
それは「コンペシーズン」が理由なのは分かっている。

普段、ゴルフをしない人でも、
この季節になると「社内コンペ」に参加する為に急に練習を始めるので、
にわかに練習場が混んでくるという図式が出来ているのだ。


・コンペシーズン
   ↓
・急に練習をする人が増える
   ↓
・練習場が混む
   ↓
・俺が待つ


だが、俺が腹立たしく感じているのは、
実は「待つ」と言う事では無い。

ぢずにーランドに行けば、礼儀正しく大人しく順番が来るのを待っているし、
Newアイフォン5の発売日だって、1年も前からジッと静かに待っていたし、
キラキラした女性に送った「今度、食事でもどう?」のメールも、
返事が無いと分かっていても心の底で密かに待っていたり。
どちらと言えば「待つ事」得意な方だ

では、何がそんなに腹立たたしく感じるのかと言うと、
今までゴルフのゴの字も忘れていたのに「コンペがあるから」と言って
「急に練習を始める」と言う事に対してなのである。

いや、練習する事はイイ事だ
もっと、ジャンジャンバリバリ気合いを入れて練習するべきだ。特に

そうじゃなくて問題なのは、
コンペの前に「1、2回練習するだけ」と言う事に対してなのである。


それはそうだろう。
丸5年間もの間ひたすらゴルフの練習に明け暮れ、
ティーチングプロのレッスンにも通い、ゴルメカを買ってDVDを見て勉強し、
プロのショットをスローモーションで再生してスイングを研究し、
自分のスイングをビデオで撮影して分析し、
汗を流して涙を堪えて「とにかく100切り!」と年間20ラウンドをこなしていても
未だに全く上達しないのがゴルフなのに、
あなた、そんな「付け焼刃」で通用するとでも思っているんですか?
ちょっとゴルフを甘く見てませんか?ちょっと「あまちゃん」じゃありませんか?
あまちゃんどころか、「おたく、完全にゴルフをナメきっているだろー!」と、
そんな状態に怒りを覚えずにはいられないのだ。

しかし、
そんな人に限ってコンペでの成績が良かったりする。

そんな時俺は思わず、「じぇじぇじぇ!」とビックリしながら、
改めて自分の不甲斐ないさを感じると共に
「どこかにイイ付け焼刃が無いかなぁ~」とまた情報の中を徘徊するのである・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 19:50 Comments( 14 ) 自主練習 100の壁 ゴルフチャンネル

2013年07月10日

僅かな自信

米山水源カントリーでのバックティーからの挑戦。
俺は、遠く離れたグリーンを見つめてティーショットのイメージを描いていた。

「大丈夫。あれだけ練習してきたんだから、
きっと上手くいくさ・・・。」


3か月に渡ったスイング改造では、
ひたすら「上体の捻転差」だけをマスターすることに意識を注いてきた。

もし、この動きの一部でも身に付いているのなら、
飛距離は確実に伸びているに違いない。
きっと、目の前に広がる池は軽々と越えて行くだろう。
そうさ。バックティーからプレーしたって、
距離の長さを感じて「俺にはまだ無理だった・・・。」と挫折感を打ちのめされる事も無いハズだ。

「とにかく、自分を信じて打って行こう。」と心の中で呟きながら、
俺は無心でドライバーを振り抜いた。

ビュン。
ガツン。
ボチャ!

チーピンで飛び出していったボールは、呆気なく目の前の池に飛び込んで行った。

「いきなりコレかよっ。」

池を超えるまでには100ヤード打てば問題が無かった。
それなのに俺のドライバーショットは、Pwで打つよりも飛んでいない。
この現実を一体どう捉えればイイのか?

「こっこれが、バックティーのプレッシャーなのか・・・?」

果てしなく遠くに見えるグリーンに、「飛ばさなきゃ!」という意識が働いて
力が入ってしまったのは誰の目にも明らかだった。

第1打目から、俺の試練は始まっていたのだった。



県アマ予選会へに向けての練習ラウンドを兼ねているMオヤジは、
そつないプレーを進めていた。

1打目にフェアウェイを外していても、2打目をラフからグリーンに乗せてくる。
仮に2打目がグリーンに乗らなくても、アプローチでは確実に1ピン以内にボールを運んで、
「パー」「ボギー」で納めていた。

俺は、半分悔しがりながらその上手さの秘訣を探ろうと
Mオヤジのプレーを注視していた。

その中で分かった事が一つあった。
それは、「Fwの使い方が抜群に上手い」という事だった。

やはりバックティーから打つとなると、どうしても第2打目には180ヤード以上の距離が残る。
例えば、俺がこの距離を埋めるには、5番アイアンかもしくはUT、Fwを使う必要が出てくる。
でも、6番以上のアイアンはほとんど練習してなし、
Fwに限ってはまともにインパクト出来た試しがない。
ドライバーと同じく、右に行ったり左に行ったり、トップ、ダフリの連発だ。
これが俺の現状だが、Mオヤジは違った。

1打目にミスをしても、Fwを持てばそれがカバー出来ていた。
飛距離、方向性、弾道のどれをとってもナイスショット!を連発出来ているのだった。



前半のプレーを終えて、俺のスコアは「69」
どう見てもバックティーからプレーするレベルでは無いのはここでもハッキリしていた。

本来なら、この悔しさをビールを飲んで晴らすところだが、
あいにく俺にはまだ医者の許可は出ていない。
しかたなく水で我慢をしてランチをさっさと終わらせて、
直ぐに練習場に向かった。
「こうなったら、午後のプレーまでに矯正してやる!」
と、時間が許す限りボールを打ち込んだのだった。


その甲斐あってか、
後半のプレーは見違えるような打球が連発していた。

ドライバーショットも、Mオヤジに引けを取らないホールがいくつもあったし、
パーを記録するホールもあった。
何より一番良かったのは、常に「オナー」でティーショットを迎えていた事だった。

後半9ホールの内、オナーを渡したのはわずかに1回のみ。
後は全て俺が始めにティーショットを打っていたのだ。
きっとこれは、Mオヤジにしてみれば「屈辱」以外の何物でもなかったと思うが、
俺にとってはまさしく「名誉」そのものだった。

そして、後半のプレーが終わってスコアを計算した俺は、
自分の目を疑った。

「えっ、46!?」

まさか、数え間違いじゃないだろうな?
でも、ほとんどオナーやってたし、パーだって2つ取ってるし、
そー言えば、ボールも1個しか無くなってないし。

マジですか、コレ!!

思いがけないビックスコアに驚いていた俺だったが、
同伴者一同もビックリしていた。

それは、そうだろう。

レギュラーティーから回っても100切りすら出来ない俺が、
バックティーから回って後半「46」だなんて。

前半のプレーと後半のプレー、一体何が違って何が良くなったのかは
実のところ良くは分からない。
しかし、ただ一つ言えることは、
「シングルプレイヤーへの道」は、確実に近づいているかも?と言う事だ。


そして俺は、
僅かな自信を感じながら、
この「米山水源カントリークラブ」を後にしたのだった。





Posted by アマゴルファー・むら at 23:59 Comments( 23 ) 100の壁 シングルプレイヤー

2013年04月11日

繊細

実は俺には、
肉体をケアしてくれる「パーソナルトレーナー」がいる。

って言っても、
毎週通っている整骨院の先生を勝手にそう呼んでいるだけなのだが。

その先生とはいつも「ゴルフというスポーツ」について語り合いながら、
腰の痛みや筋肉のハリをほぐしてもらっている。


先日も、
久しぶりの練習がたたり体のあちこちで悲鳴をあげている肉体を引きずって
先生のところに駆け込んだ。

「いや~、先生。マズイっすよっ、この痛みは。」


そんな事を呟きながら、
ベットにうつぶせになって先生の「ゴールデンハンド」を待つ俺。

「うん、だいぶ張ってますねー。」
と言いながら、筋肉のハリが出ている場所を指圧していく先生。

腰、背中、肩、お尻、脚と、それぞれのハリ具合をみながら、
筋肉の奥の奥のまで指先の圧力を届けていく。

「そうですね。いつもより硬くなっている感じがしますね。」

「やっぱりそーですか?
でも、ゴルフの練習をすると、
どうしてこんなに腰が痛くなっちゃうんですかね?」


毎度毎度の事だが、
こんな会話から俺と先生との「ゴルフ解剖学」は始まっていくのだった。


「俺、思うんですけど。
ある程度上手になった人って、しばらく練習していなくてもそれなり上手じゃないですか?
例えば泳げる人って
「10年泳がなくてもちゃんと泳げる」みたいな。」

「でも、ゴルフに限ってはそれが当てはまらないと思うんですよ。
だって私、これだけ練習しているじゃないですか?
しかも、5年間も休まず練習し続けているじゃないですか?
なのに、全然上達しないっておかしいと思うんですけどっ。」



先生は、ただ俺の話を聞きながら、
ゴールデンハンドのマッサージを続けてくれる。

「それに、これだけ身体に負荷を掛けながらも
さらに練習し続けてる人はもしかしたら
「俺だけ?」ってたまに思ったり。
やっぱりゴルフって、特殊なスポーツなんですよねー?」



「そーかも知れませんね・・」

なんて相槌を打ちながら俺の話を聞いていた先生たったが、
突然こんな事を口にした。

「ゴルフって、楽器と同じだと思います。」
と。

へっ?今、何て言いました?
「楽器」って聞こえたんですけど?

「そうです。楽器を演奏する感じかな?って思います。」

ちなみに先生は、
ゴルフを全くやらないがギターはバリバリ弾いている。

俺はつかさず質問した。
それ、どういう事なの?と。


「確かに多くのスポーツは、
ある程度上手になったらそれを忘れにくいんですけど、
ゴルフは少し違う部分があると思うんですね。」


ふむふむ。

「実はこの間テレビを見ていたら、
石川遼が
「100m先の風船にボールを当てる」ってやってたんですよ。」

あー、それ俺も見た!
あんな事が出来るなんて、やっぱり凄いですよね。石川遼は!

「その時に、「ティーを1mm上げたら上手くいった」と言ってたのを聞いて、
物凄く繊細なスポーツだと思ったんですよ。」


なるほど~。

「それで、楽器も同じなんですが、
イイ音を出すのって、物凄く繊細な部分が必要になってくるんです。
本当に1mmとか0.5mmみたいな感覚で指とか呼吸をコントロールする。
その他にも、その日の天気とか湿度とか、そして、
気分的な状態も影響してくるし。」


ふむふむ。

「だから、最高のパフォーマンスを発揮するには、
毎日欠かさず練習して、
その感覚を常に養っていないと上手くいかないと思います。」


なるほど~。
その話には俺も大きくうなずいた。

そうだ、そうだよ!
やっぱり欠かさず練習することが何より大切なんだよ!!
だから俺は、こんなに身体を痛めてまでも
常に練習を繰り返しているんだって!!

先生、本当に良く分かってるよなぁ~。


でも、と言う事は?
「ゴルフは、繊細な感覚を持っている人に向く」
って事ですよね?
「繊細な感覚を持っている人だけが上達出来る!」って。

それはまさしく俺にピッタリ!じゃないですかー!

だって俺、「ゴールデンフィンガー」って呼ばれるんですよ。
ヒロミ・ゴーも顔負けの「GOLDENFINGER”むら」ですよ。

この、羽毛のような手触りを生み出す指先で、
一体何人の女性が桃色吐息になったことか。アチチ、アチチって。
もう、高橋真梨子なんかずっと歌いっぱなしですよ。この曲で。

しかも、繊細って事は「ナイーブ」ってことですよね?
それこそ本当に俺の事ですよ!いや、マジで!!

だって、ナイーブって辞書で引いてみると、
「ナイーブ = 純真。物事に感じやすい。素朴。むらの事」
って書いてあるんですよ。俺の辞書には。
それに、使っているシャンプーも「ナイーブ」
「植物性だから身体にやさしいの」って感じだし。


1人盛り上がりしている俺をよそに、
先生が言った。


「冬の間は、全く練習しなかったんですか?」


はい。してません、私。


「3が月間も、何の練習もしなかったんですか?」


えぇ、してましぇん。全く。


「そーですか・・・。繊細なスポーツですからね。
毎日感覚を養っていないと上達するのは難しいんじゃないですか?」




上達するのは難しい。
上達するのは難しい。
上達するのは難しい!!


そして俺は、
「後悔先に立たず」という言葉を思い出しながら、
整骨院を後にしたのだった・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 19:57 Comments( 16 ) 自主練習 100の壁

2012年11月18日

ラストスパート

今月で終わってしまう俺のゴルフシーズン。

4月から再開したラウンドも10月までで14回を数えるが、
未だ「100切り」に至った事は無い。

「このままシーズンを終える事なんて出来ないさ!」と、
今月4回ものラウンドを入れて、「ベストスコア更新!」に向けて頑張ってきたが、
そのラウンド数もいつも間にかあと1回だけになってしまった。

すでに、俺から何の報告もないので、
どんな状況だったのか察しが付いている人もいるとは思うが、
この11月の3回分ラウンドご報告を申し上げようじゃないか。


まず第1回目は、
なんと、今レッスンしてもらっているプロとのラウンドだった。

場所は、「飯綱高原ゴルフコース」





このコース、9ホールだけのパブリックコースなので、
俺の様な「宵越しの銭は持たねぇぜ」という人間には持ってこいの
リーズナブルな値段でプレーが出来る。

通常でも「1ラウンド¥4500」の安さなのだが、
俺の行った日は「今シーズン初めて来た人は¥2000ナリ」という
超激安大特価だったのだ。





天気はイイ。
しかし、昨日に降った雪で、目の前に見える「飯綱山」は白くなっている。


実はこのラウンド、
「練習場だけでなく、俺の全てを見て欲しい!と俺がプロに涙目で懇願したところ、
快く「いいですよ。」と返事をもらったので実現していた。

しかし、こんなオイシイ話を俺だけで独占したんじゃもったいないと、
むらコンペに参加してくれたメンバーにも声を掛けてみた。

「プロと一緒にラウンドします。
はい、単純にゴルフを楽しむだけですがいかがですか?表面的には。(ニヤリ)」


そしたら速攻で「endbenさん」が返事をくれたので、3人でのプレーとなった。

実際のコースでプロと同伴出来るだなんて、
これは、ヒラヒラのオネエチャンと焼肉食べて同伴するよりよっぽどイイぜよ。


市橋プロとの初ラウンド。

たぶんこのラウンドで、
「俺のゴルフの一体何が悪いのか?」が全て明らかされるだろう。

しかし、どんな結果が待ち受けていようとも、
その事実に俺を目を背ける訳にはいかない。

例えそれが、受け入れがたい現実だとしても。

そうさ。
このラウンドで教えてもらった事を次回に活かなさければ、
もう俺のシーズンは終わってしまうのだからな。

いつも以上に気合い入れて、俺はプレーに臨んでいた。


プロの安定したプレーを間近で見ながら、
俺は「自分とは一体何が違うのか?」を考えていた。

まず、ボールの弾道が違う。

プロのボール → ビュー!高く真っ直ぐ。
俺のボール  → バツン!低くコロコロ。

そして、スイングも違う。

プロのスイング → ふわっと軽く。
俺のスイング  → ゴワッと重たく。

さらに、
スイングのテンポ、リズムも違っていた。

プロ → イチ、ニッ、イチ、ニッ。リズムよく一定のテンポで。
俺  → ワン、ツー、ワンツ、ワ~ン、ツッ!。リズムはバラバラ、テンポは滅茶苦茶。

少し考えただけでも、これだけの違いがある事が判明した。

結局スコアは、
前半56(17パット)、後半58(17パット)の「114(34パット)」という結果。

しかし市橋プロは、
「うん、むらさんイイですよー。
その感じを忘れなければすぐに100なんか切れますから~」

と、俺にねぎらいの言葉を掛けてくれたのだった。

さっ、さすがプロだ!
この現実に俺の心が折れない様に、モチベーションまで上げてくれるとは。

そして俺は、「プロの教え」を胸に、
2回目のラウンドに行ったのだった。






第2回目は、「斑尾東急タングラムゴルフコース」





朝から雨が降る嫌な天気だったが、
この悪コンディションの中で結果が出せたのなら、
それこそ「真の実力」と誰もが認めてくれるだろう。

俺は前回学んだ、「アプローチのコツ」を武器に、
慎重に慎重を重ねてプレーを進めて行ったのだった。





その結果、
OUT、53(15パット)、IN「53(18パット)合計=「106(33パット)」
のスコアを叩き出した。

やっぱり、ラウンドレッスンの効果が出ているのか、
内容に大満足のとてつもなく好調なラウンドだった。

OB、1回。池ポチャはナシ。そして、ロストボールも無しの
ラウンド通して「ボール2個だけ」でプレー出来たのはここ最近無かった事なのだ。

この好調さを引き連れて、
遂に俺は、第3回目のラウンドに突入した。






第3回目は、むらコンペでお世話になった「信濃ゴルフ倶楽部」でのコンペ。

毎年、この時期に行われるコンペに欠かさず出席している俺。
なぜならこのコンペは、俺の1シーズンの成果を見る重要な意味を持っているのである。

この一年、ゴルフの上達に全てを投げ出す覚悟で没頭してきた結果が、
コンペという「緊張を強いられる舞台」で試されるんだからな。

冬将軍が目の前に迫っている極寒の中、
俺は、自分の全てを丸っ裸になるくらいまで出し切ることに集中していた。





結果、
OUT「50(18パット)」、IN「51(20パット)」。
合計=「101(38パット)」

惜しい!
なんと、あと一つ、いや二つで100切り達成だったのだ!

「チクショー!あの3パットが無ければ・・・。」
と今でも悔やんでネコに愚痴をこぼしているが、

俺は、

この上り調子の結果を胸に、

今シーズンの最後のラウンド「大浅間ゴルフクラブ」へ乗り込むのだった・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 19:00 Comments( 18 ) 100の壁

2012年10月31日

悪あがき


あなたは、「あがき」と言う言葉を知っているだろうか?


辞書によると、
「苦しまぎれにジタバタする事」
と書いてある。

まさしく、今の俺がそんな状態だ。


ゴルフを初めて丸4年。
声高らかに「目指すぞ、シングル!」と叫んではみたものの
未だ100切りすら出来ない日々が続いている。

ティーチングプロにも教えを乞うて練習を続けてきた。
最低でも、週2回は練習場に通ってはボールを打ち込んできた。

ラウンド数だって、平均「月2回」
会員権を持っていない俺がこれだけ回数をこなすためには、
おこずかいの全てを、いや、生活費のほとんどを費やさなければならなかった。

そこまでしてこのゴルフに賭けているのにも関わらず、
全く上達しない日々が続いている


きっと、普通の人なら、
「俺にはゴルフは向いていない」と、
違う事に興味を向けるだろう。

「まぁゴルフなんてさ、お付き合い程度に出来れば問題ないじゃん」
と。

しかし、俺には諦める事が出来なかった。
「地面に置いてあるボールを打って穴に入れるだけ」の単純なスポーツに、
俺の心は5年間も奪われて決して離される事がなかったのだ。


だから、このシーズンだけは何とかしたい!
「結果を出したい!」思いながら、
シーズンも終わりに近づいたこの時期に、
苦しまぎれにジタバタとあがいている俺なのである。


しかし、この「あがき」という言葉では、
この俺を全て表現する事は出来なかった。

あがきという言葉の横に、
こんな言葉が載っていた。

悪あがき=「しても仕方がない事を焦ってアレコレと試してみる事」

「しても仕方がない事を焦ってアレコレと試している」事。

そう、今の俺の状態は、
「あがき」ではなくて「悪あがき」だったのだ!

実は俺、
11月にはなんと「4回のラウンドの予定」を入れてしまった。

もうすぐ終わってしまう、ここ信州のゴルフシーズン。
12月になれば雪が降り、ゴルフをしたくても出来ない状況になってしまう。

だから俺は、
この11月のラウンドに、全身全霊、頭の先から足のつま先、髪の毛の一本、毛細血管、脂肪細胞に至るまでに全てを賭けて、「ベストスコア更新」する事を誓ったのだった。


俺の「悪あがき」は、
これから始まるのである・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 12:00 Comments( 29 ) 100の壁

2012年10月21日

決意の行方



第5回のむらコンペ。

朝一のティーショットは、
240ヤードの吹き流しを超えてウェアウェイに止まっていた。

きっと普通ならここで喜ぶところだろうが、
こんな打球を今までかつて打った事がない俺は、
「期待」「不安」を同時に感じていたのだった。

「今回こそは、マジでベストグロスを更新出来る」期待と、
「こんなナイスショットがいつまでも続くはずがないさ」という不安。

同伴者のみんなの眼は、
「やっぱり、むらさんの書いていた事は全てウソだったんだ!
という、疑いの眼差しを俺に向けていた

「あんなナイスショットを打つのに、
100が切れないワケないじゃないか!
という疑い

確かに、その疑いを晴らす為には、
いつも通りの俺を見せなけらばならない。
しかし、それを見せる事によって、
俺の決意は実現不可能になってしまう。

果たして、俺はどちらを選ぶべきか?

「いつも通りの俺か?」それとも「成長した自分の姿か?」

こんな葛藤までが姿を現して、
さらに俺の身体をハガネの様に硬直させていたのだった。


グリーンまで、残り120ヤードのセカンドショットは、
ガードバンカーに入ってしまった。
だが、俺は慌てる事はなった。

なぜなら、今までと言うほどバンカーショットを打ってきたので、
今では逆に得意のショットになっていたからだ。


「これをピンに寄せて1パット圏内に収めよう・・・」

俺は、この一打に勝負を掛けることにした。

「おぉーーーー!」

俺のバンカーショットを見て、
また周りから歓声が上がってくるのがイメージ出来る。

「むらさん、実はゴルフが上手だったんだ!」と。

そうさ。
本当の俺の姿はコレなんだよ!
やっと、やっとこのコンペで素の自分を表現出来る。

俺は、手を空に向かって大きく広げ、
天を仰ぎながら喜びを感じている自分を想像していた。シメシメと。

しかし、結果は大ホームラン
欲望の化身となった俺のショットは、
直接ボールをクリーンヒットしてしまったのだった。


「やっぱり、いつも通りの俺だったか・・・

ガクッと肩を落として、ふぅ~と大きなため息を吐いた俺。

バンカーの砂をレーキで均しながら、
俺は頬をつたわる冷たい水分をそっとぬぐったのだった。
誰にも気づかれない様に・・・。



同伴者で一緒に回っていた3人は、
そつのないプレーを展開していた。


元気な笑顔さん。

持ち球のフェードボールをマネジメントしながら、
しっかりゲームをコントロールしていた。

あまりにも、自分の持ち球を良く理解しているので、
「あなた、横峯さくらさんですか?」と聞きそうになったくらいだ。


ランクルさん。

その優しい笑顔とは裏腹に、
常に攻めのゴルフで突き進んでいた。

初めてのコースだと言う割に、
そのショットには迷いが無い。
シャキシャキと歩きながらプレーをドンドン進めている。

羨ましい。
常に「迷い」「ブレ」の中でプレーしている俺には持ち合せていない姿だった。


マルさん。

俺を上回る図体と、その筋肉質の体から「飛ばし屋だな?」と感じていたが、
やっぱり俺の目に狂いはなかった。

バッビューーーン!
と、激音を出しながら飛んで行くボールは、
石川遼の豪快さを遥かに凌いでいた。

ここで、「オリャーーーッ!」と声を出してスイングしてたら、
俺はきっと、「室伏広治さん!サインくださいっ。」と色紙を出していた事だろう。



全てのプレーを終了し、
表彰式会場に勢ぞろいした参加のみなさん。





それぞれが今日のプレーを振り返りながら、
結果発表を待っている。





優勝は、「おやきさん」
調子が悪いと言っていながらも、
ネット「70」のスコアは、堂々王者の成績だ

準優勝は、「ひでさ隊長」
ドラコンやニアピンなどの賞もゲットして、
一部から「賞品稼ぎ」と声を掛けられていた。

第3位は、「元気な笑顔さん」
同じ組から入賞者が出たのは、何より俺が一番安心した。


そして、今回のベスグロは「ごうちゃん」
しかし、「ブービー賞」
これが、新ペリアの恐ろしさだろう。


最後に、俺のスコアと言えば、
12人中12位の最下位。

「114」

だった・・・・。


またしても、
俺の決意は形となって姿を現す事が無かったが、
こうして、たくさんの仲間と出会えて、
一緒にゴルフを楽しむ事が出来たのが何よりの成果だったかも知れない。


今夜は、
ウィスキーでもグラスに注ぎ、
「みんなに乾杯」しながら飲むとするか。


サンキュゥー!と、感謝しながら・・・。









Posted by アマゴルファー・むら at 06:43 Comments( 10 ) 100の壁

2012年08月04日

手応え



今シーズン、極端にラウンド数が少ない俺だが、
ここにきてやっといつものペースに戻ってきた。

8月のラウンド予定は、
既に3回入っている。

それはとても嬉しい事なのだが、しかしこんな猛暑が続く中、
しかも、熱中症で倒れる人が続出している時にゴルフするって一体どうなの?と、
身体的に一抹の不安を感じるがそれより「あれっ?上達してきている?」という期待の方を大きく感じている俺。

実は、先日やったラウンドで、
今シーズンのベストスコアが出たのだ。

コースは、
上田市にある「上田丸子グランヴィリオゴルフ倶楽部」
ここに来たのは約3年ぶりで、
俺に取っては2回目のプレーだった。







クラブハウスは、
とても落ち着いた雰囲気で高級感が漂っている。








「うん?何だあのパネルは?」

一際豪華にライティングされているパネル達に、
俺は目を凝らした。

「なに?「LPGAレジェンドズチャンピオンシップ」だと?」

どうやら、8月末にこのコースで、
「伝説の女子プロ」たちが集結してトーナメントが開催されると言うのだ。





岡本綾子、樋口久子、涂 阿玉、・・・・。

「そうか、俺が生まれる前の名プレーヤー達なんだな・・・」

その名前は聞いた事があるが、プレーしているところは見た事が無い。
しかし、「伝説の女王たち」と言われれば、
例えヒラヒラきらきらキャピキャピicon12していなくても興味はあるぞ。

そんな事を思いつつ、
早速コースに向かった。







この日も快晴に恵まれていた。

あまりの天気の良さに、
「鹿の親子」までコースに出てきている。






スタート前にたっぷり時間があったので、
しっかり身体をほぐす事が出来たお陰か、
前半終わってのスコアは「49」
パット数は「16」だった。

とても納得のいく良いスコアだったので、
気分がイイままランチに突入。

バイキング形式のランチに、
さらに気分も上がって片っぱしから料理を皿に盛った。





でもどうして「食べ放題」と聞くと、
自分の限界値を超えて料理を取ってしまうのだろうか?

ドギーバックを持ちこんでいなかったのを後悔しながら、
後半のプレーに臨んだ俺だった。





前半、何が良かったのか分からずに「49」というスコアが出たが、
それが後半のプレーをしていて、何が良かったのかがハッキリした。

それは、

「OBが少なかった事」


前半の俺、
OBは1回も無かったが、
後半にはなんと3回も打ってしまった
ティーショットでも出たし、セカンドショットでも出た。
さらに、3パットを2回も打っている。

結果、後半のスコアは「54」
「これはもしかしたら、100切り出来る!?と、
張り切ってプレーしたのに合計「103」のスコアだった。

しかし、俺は喜んでいた。
そう、
「どうすればスコア更新出来るか?」
「確かな手応え」を掴んだからなのだ。


「分かった、OBだ!
OBだけは打っちゃイケナイんだな!!」


そして俺は、
この感覚を無くさない為にも、
連続してラウンドする予定を立てたのだった。


「ヨシ!この8月で俺は生まれ変わる!!」
と熱くハートを燃やしながら・・・。






Posted by アマゴルファー・むら at 14:50 Comments( 13 ) 100の壁

2012年07月06日

ベストスコア更新



スタートホールから、何故かスコアがまとまったのに気分を良くして、
続く12番136ヤードのショートホールに突入した。

オナーは俺。
ただでさえ緊張するのに加えて、
コンペの2組目が早くも追いついて来て俺たちのプレーを見守っている。

さらに、グリーンの前に大きな池が待っているというコースレイアウト。





もう緊張を通り越して極度の硬直状態になってもおかしくはないところだが、
俺の意識は違うところに向いていた。

「今日のラウンドは、この3つだけ考えていればイイんだ・・・」
と。

1、アドレス
2、身体軸
3、ボールの形



とにかく俺の欠点は、ミスショットが多い事

いや、多いんじゃなくて、
全てがミスショットの連続だと行ってもいいくらいに、
ダフったり、トップしたり、ボールが右に左に曲がって行く。

このミスを、少しでも少なくする為にはどうしたらいいのか?と考えた結果、
今俺がたどり着いた答えが「3つのポイント」だったのだ。


まず、アドレス。

これ抜きには、もうゴルフを語ることは出来ない。

武道の基本が「礼に始まり礼に終わる」なら、
ゴルフの基本は「アドレスに始まりアドレスに終わる」と言っても過言ではない。

「じゃあ、どんなアドレスを取るのがいいの?」と、
聞きたくなるかも知れないが、
早い話、そのくらい重要だ!と言う事だけ覚えておいて欲しい。


次に、身体軸。

「むらスイング理論」によるとゴルフスイングとは、
「上体の回転運動に腕の上げ下げがミックスされたもの」
という定義なされている。

もっと簡単に言うのなら、
「身体は回せ!腕は下ろせ!」と言う事だ。

実はその時に「身体軸」という意識が無ければ正しい回転運動は行われないと
この理論は言っている。

例えば、コマを思い浮かべて欲しい。
そう、コマがくるくると回っている姿を。

だから、そー言う事なのだ!


最後は、「ボールの形」だ。


普通のボールってどんな形をしているだろうか?

「はぁ?何言ってるの、むらさん。「丸」に決まっているじゃない!」

確かにそうだ。その通りだ!

でも、俺のボールは少し形が違っている。
実は「四角形」になっている。
あくまで意識上での話だが・・・。

ところが、
この意識を持ってボールを打ったところ、
驚くほど球筋が安定しだしたのだった。



そして、俺は8番アイアンを握ってスイングした。
見事にトップって、グリーン前に池に飛び込んで行ってしまった。

「あちゃー!」
やっぱり、いつも同じく思いっきり力んでスイングした様だ。

このホール、1パットで抑えたものの「ダブルボギー」
続くホールも、たまにOBが出たりして良いところは無かったが、
何とかパットでしのいできた。
しかし、前半最後の18番ホールで、
遂にその集中の糸が切れてしまったのだった。





OB一発、池ポチャ2発、パットは3つで合計「14」


「これで終わった。もう、ベストスコア更新の夢は終わってしまった・・・」

半分ヤケクソになりながらプレーした後半。
唯一良かったのは、天気だけだった。






約2か月ぶりのゴルフ。

俺の結果は、
前半→60、後半 →55。合計「115」

「やっぱり、俺の実力ってこんなモノなんだなぁ・・・」

マザマザと現実は見せつけられてショックを受けている俺は、
しょんぼりしながらパット数を計算しながら自分の眼を疑った。

「前半が16パットで、後半が、、、えっ!

後半が15パットの合計「31」

なんと、今までの最小パット数を1打更新する
31パットを記録していたのだった!

「なのに、スコア115の俺って・・・、」

俺は、ノースリーブのGジャンに着替えて
「ワイルドだろォ~」
とつぶやくのが精一杯でゴルフ場を後にしたのだった・・・。


完。





Posted by アマゴルファー・むら at 16:20 Comments( 18 ) 100の壁

2012年05月16日

「量」と「質」



相変わらず、俺のアガキの様な練習は続いている。


最近では、ボールを打ち込む回数は減ってきているが、
それでも一回練習場に行けば、約2時間を掛けてじっくりボールを打っている。

その流れを言うと、大体こんな感じだ。


ストレッチ(約15分)
   ↓
スイングドリル5種類(約10分)
   ↓
ウェッジからアプローチ(10分~20分)


ここまでは俺の準備運動。
 
比較的ゆっくり身体を動かしながら、
身体の各パーツの動かし方や、自分の癖、意識すべき所をチェックしながら
ボールを打ち始める。

アプローチでは、SW、AW、PWの3本を使って、
5ヤード、10ヤード、30ヤードから100ヤードまでの距離を打ち分ける。

その後は、
各番手に持ち替えてのフルスイング。
ボールの弾道、球筋、方向性をチェックしながらボールを打ち込んでいくのだった。


たぶん普通なら、
全てのクラブを使って練習するのだろうが、
俺については、アイアンは「7番」まで。
ウッドについては、「クリーク」「ドライバー」だけしか使わない。って言うか、使えない。

もう、スプーンなんて持ったら、
「それ、ゴルフの練習ですか?それとも曲打ち?
ボールを曲げたり転がしたりする?」

と言われてしまうだろう。
しかしその前に、ダフッたりトップしたりでまともにボールが飛んでいく事さえ珍しいが。

実はドライバーも、ほぼ同様な事が起きているが、
ヘッドがでかい分だけ何とか救われている感じだ。


一回一回のスイングも、ただ闇雲にボールを打つ事せずに、
アドレス前のルーティンを必ず行ってからボールを打つ事を心掛けている。

そう、1球1球に俺の全身全霊を注いで
1打に集中しながら練習しているのだった。


なので、たった2時間の練習でも俺の身体はヘトヘト。
もうこれ以上ボールを打つ事なんて出来ないぜ!と悲鳴を上げ始める。
しかしこれは、身体に限った事ではない。
俺の神経細胞も、あまりの緊張感と集中力の中では、
2時間以上持続する事が不可能なのだ。


こんな練習を、俺は今までの4年間も続けてきているのである。



と、そんな話を先日プロにした所、
意外な言葉が返ってきた。



「それじゃあ、練習不足ですね。」


へっ?今何て言いました?
私には「練習が足りない」って聞こえたんですけど?



「全く意味がないですよ、それは。」


はぁ?私こそ、その言葉の意味が分かりませんけどっ?
一体、どういう事なの?


「だって、その練習の中でボールはどのくらい打つんですか?」


そーですねぇ~、大体100球くらいですかね。
まあ多くても150球は超えませんよ。


「でしょ。それじゃあいくら練習しても上手くなりませんよ。」


おいおい。いくらプロだからと言っても、
それはちょっと言い過ぎじゃないか?

まるっきり「俺の練習方法が間違っている」って言っている様なモンだぜ。
って言うか、これだって今まで色んなプロから教えてももらった事をやってるに過ぎなし、
俺が独自に取り入れた練習だって一つもないんだからよ。

まぁ、強いて言うなら「1回1回の練習の質に意識を置いている事」くらいかな?


「ある程度上達するまでは、「質」より「量」です。
質を高めるのはシングルになってからですよ!」


なっ、何だってぇー!
練習の質じゃなくて量を増やせだとーーー!?>
じゃないと、上達する方がおかしいだって!?!?


そっ、そんなバカな。
こんな話があっていいのだろうか?

俺は、口をポカ~ンと開けながらその場に呆然と立ち尽くしていたのだった。


「例えばですね、子供とキャッチボールをするって考えてみてください。
その時に、肘の曲がり方がこうだとか、身体の動かし方がどうだとか言いませんよね?
まずは、「ここに投げてみろ!」って言いませんか?」



はい、言います・・・。


「そして、始めは上手く投げられなくても、
何回も何回も投げていればその内に出来る様になるじゃないですか?」



ええ、出来ます・・・。


「って事は、理論なんか必要ないんですよ
ゴルフやっているジュニアだってそうです。子供たちは、全く知らないですよ、スイングの事なんか。
でも、80台や70台で回ってきますよ。どうしてそんなスコアが出るのか分かりますか?」



わかりましぇん・・・。


「それは単純に、誰よりもボールを打っているからです。
練習する回数が多いから身体が覚えているだけなんですよ。
今はとにかく、ボールを打つ量を増やす事ですよ!」



ガーーーン!!


今までの練習方法が間違っていただなんて・・・
これまでの丸4年間の練習が役に立たなかっただなんて・・・
俺のゴルフ人生の全てが、まったく意味のない繰り返しだっただなんて・・・


その夜、俺のベットの枕は、
クショグショに濡れてしまったという事は、
もう言うまでもないだろう・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 14:57 Comments( 10 ) 100の壁

2011年12月09日

同志



ついに100切りを達成することがなく今シーズンが終わってしまったが、
実は、俺一人で頑張っていたワケではなかった。

心同じく「目指せ!100切り!」と熱く燃え上がっていた仲間が2人いた。

もちろん、その2人もゴルフ初心者で、
しかも、プロから約1年間のレッスンを受けて日々練習に励んでいたのだったが、
その努力が報われる事がなくシーズンが終わってしまっている。

そう、2人とも100切りは出来なかった。
いや、俺も入れると3人とも100切り出来なかった・・・。

初心者には、この100切りは果てしなく大きい壁と言うのは間違いのない事実だが、
俺はこのシーズンオフに、
「なぜ3人とも100切りが出来なかったのか?」
少し考えてみたいと思っている。


なぜだ?
一体どうしてだ!?と・・・。



深く考える前に、
この3人、とっても似ている点が多い事に気が付いたので、
ここに挙げてみたいと思う。

まず、「ゴルフ初心者」であると言う事。
次に、「プロからのレッスンを受けていた」と言う事。
そして、「約1年間掛けてゴルフの練習に取り組んできた」と言う事だ。

簡単に共通点を挙げてみても、これだけ状況が似ている3人だが、
しかし、圧倒的に違う点が一つあった。

それは、2人が女性だったと言う点だ。


一部の噂では「むらモーホー伝説」が、まことしやかに囁かれているが、
外見、身体、肉体、DNA、そして下半身のどれをとっても完璧なまでのを表現している俺とは、
唯一その2人とは違う点がそこにあった。

そう、彼女ら2人も、
本気になって「100切り」を目指していたが、
それは叶わぬ夢となっていたのだった。


なぜ、僕らは100切り出来なかったのか?
こんなに練習しているのに、どうして上達しなかったのか?


俺の1年間に渡るレッスンの模様は、
既にこの日記を通じて知っていると思うので、
この2人の女性がどんな練習に取り組んできたのかを紹介したいと思う。


その2人の女性の名前は、
「庄司 麻衣」「菅井 玲」

2人ともゴルフメカニックの「ゴルフ娘100切りレッスン」でその姿を披露してたので、
もしかしたら知っているかも知れないが・・・。




って言うか、
この番組には俺がどれほど助けられたことかっ。


OBを連発して泣きながら帰ってきた夜、
彼女らが練習している姿を見ては、
「ヨシッ。もう一度がんばろう!」と心新たにしたり。

オープンコンペで賞品を一つもGet出来なくて悲しい気持ちになったあの日、
彼女らの初心者丸出しの言葉 や 何にも理解していない表情を見ては
勇気付けられたり。

ラウンド中、新品のボールを5つもグッバイしてしまい、
お小遣いのない極貧生活を過ごしたあの夏、
彼女らのお互いに褒め殺しの様な会話を聞いては癒されたり。

ほんと、彼女たちには助けられてきた。

そして、その彼女たちの姿を見ては、
俺の情熱もさらに勢いを増して夜の街に繰り出していったのだった。



あの映像の中で流れるセリフ、

「れいチュ~ン!」「マイマイ~!」が今でも頭から離れないが、
俺は、このシーズンオフの期間に改めて「ゴルフ娘100切りレッスン」を見て、
ゴルフの基本を学びなおそうと思っているのであった・・・。








Posted by アマゴルファー・むら at 15:55 Comments( 23 ) 100の壁

2011年07月21日

ゴルフについて考える。その1



「ゴルフは金持ちのスポーツだ!」

なんて昔は言われたらしいが、
今ではそんな事はないだろう。


俺の住んでいる信州では、
平日ラウンドが、なんと一万円あればお釣りがくる。
しかも、ランチを食べて一杯飲んでも大丈夫。
行き帰りの交通費まで賄える金額で済んでしまう。

一部のセレブだけが楽しむスポーツが、
大人はもちろん、女性に子供、若いサラリーマンでも、
誰でも楽しめるスポーツになっている。

さらには、「ごるコン」とか言って、
男女の出会いの場にも使われるまでに変化している今では、
逆に、ゴルフをしてない人を見つけるのが難しい状況と言っていい。


多分、10年以上前では、
ここまで変化するなんて誰も思いもしなかっただろうが、
しかし中には、変化していないモノも存在している。

それは、
「ゴルフとベンツ」の関係だ。


俺はこの関係に、
とても興味深い法則を見つけてしまった。

もしかしたらこの法則は、
マーフィー以上の大発見かも知れないと過去の文献を探してみたが、
今のところ見つかっていないので、
きっとむらオリジナルだと言っていいだろう。


では、
その法則をここで発表しようじゃないか。

その法則は、これだ!


「ゴルフの上手な人に限ってベンツに乗っている」

いや。
もっと正確に言わなきゃならないな。

「ゴルフが上手いオヤジに限って、ベンツに乗っている確率が多い」だ。



どう言う事か説明しよう。

まず、
ゴルフが上手なオヤジは腹が出ている。
もう、メタボリックを通り越して「どこの部屋の力士ですか?」と聞いてしまいそうになるくらい
見事なでっぱりを披露している。

そして、
そのキャディバックはやたら重い。

「一体何が入っているんだ、このバックは?」
「ダンベルの代わりに使っているのか、こんなに重くて!?」
と思わず叫んでしまうくらいに重い。

この二つは、
法則以前に周知の事実として、既に成り立っている。


さらに、そのオヤジの風貌は、
893の職業の人?という近寄り難い雰囲気を醸し出していて、
色メガネをかけながら煙草をふかしている。

チラッと小指を見てみると、10本揃っているのでその職業の人ではないと思うが、
態度は間違いなく超ビッグ。威圧的な態度で周りの人を威嚇している。

「あっ、どもどもっ。」と言いながら、
背中を丸めて手をスリスリはしている人は絶対にいない。


キャディバックには、
「○○カントリー」とか「××ゴルフ倶楽部」とか言ったネームタグが最低2つ以上は付けられ、
カートの横には「バックティーから打ちますよ!」の目印が風にヒラヒラとなびいている。


これらがが当てはまるオヤジは、
確かにゴルフ上級者に多い。

各競技会にも必ず顔を出し、
平日だろうが休日だろうが構わずプレーしているその姿は、
誰が見てもシングルさんに見えるだろう。


そして、その上級者たちが乗っている車が
ベンツなのである。

Aクラスとかの排気量が小さいヤツではなくて、
「この日本の中で、どこにそんなスピードを出す場所があるんだ?」と不思議に思うスピードメーターは、
「280㎞」と書かれているヤツである。

常に車はピカピカで、
ドでかいアルミホイールで足回りを飾って、重低音のマフラーをブロロロローと轟かしているのだ。


ゴルフを取り巻く環境は、ここ数年で確かに変わっていているが、
これだけは、昔から全く変わっていない「普遍の法則」だろう。

そして俺は、その「上級者の法則」ついに発見したのだ!


うん?

今、ちょっと気づいたが。

と言うことは、
もしかして・・・?


俺もそれに倣えば、上級者になれるって事か?
夢に見ているシングルに到達するって事なのか?


でっぷりと腹を出して、
キャディバックにダンベルを詰め、
ヒゲを生やしてアイパーをかけて、
手首に数珠をし、金色のネックレスを下げ、
背中に登り鯉をあしらいベンツに乗れば、
俺も上級者になれるってことかーーーっ!!


でも。
それを見習うのは、かなり勇気がいるな。

やっぱり、
ゴルフって難しいのね・・・。




Posted by アマゴルファー・むら at 12:00 Comments( 8 ) 100の壁

2010年09月29日

YELL~エール~



事の起こりは、
ハーフ終了後のランチタイムからすでに始まっていた。


「今日は、ドリンク付きでございます。
お好きなものをご注文くださいませ。」



そーなんですか?
じゃあ、ルービーもOKなの?


「はい、どうぞ。
どのサイズでも大丈夫ですよ。」



エッ。マジで!?
生大でもイインですかっ?


「はい、大丈夫ですよ!」


ほんとにー!?
じゃあ、生大ハーフ&ハーフで!



しかし、届いたジョッキがデカ過ぎたっ。
大ジョッキを通り越して、もう特大ジョッキだ。

思わず、
「コレ、朝青龍専用ですかっ?」
と、聞きたくなるほどだった。



仕方なく飲んだ。

一瞬、「後半のスコア」の事が頭をよぎったが、
親睦コンペに参加したのに、親睦を深めなくてどうする?


そりゃー、飲むさ。
俺じゃなくたって、飲むさ!

今日の目的は、「100切り」ではなくて親睦だから、
もしここで、
「いえ。今日はお酒は控えさせていただきますっ。100切りがかかっていますので。」
なんて言ってら、せっかくの雰囲気が壊れるじゃないか。


そして、俺は酔った。

心地よく、酔った。

「♪ オラはしんじまっただぁ~。オラはしんじまっただぁ~ ♪」

こんな歌を口ずさみながら、
10番のスタートホールに向かった。




371ヤードのミドルホール。
ティーショットは、無難なく打つことができた。

「おっ。結構イイんじゃないの?俺!」

パットも2回で収めて、ダブルボギー。
足元が、酔拳のようになっているが全然イケている。

続く、518ヤードのロングもダボ。
しかし、パットは一回。
酔っている割には、感覚が冴えている。


「酔えば酔うほど強くなる!」

酔券の奥義はココにあるが、
まさか、100切りの秘訣も同じ!?と思うほど、
タッチとラインが合っている。

そうか。
俺が今まで100を切れなかった理由は、ココにあったんだな?


「飲むならルービー。特大で!」

これからは、これを胸に刻んておこう。




そして、事件は起こった。
185ヤード。打ちおろしのショートホール。

見事、1オンさせた俺は、
「よしっ。またバーディーだぜ!」
と、パッティングをした。


カツンッ。


「あっ。ヤバイっ」

強く打ちすぎたボールは、
カップを過ぎてドンドンドンドン転がっていく。

返しのパット。


カツンッ。


「ぎゃっ。またっ!?」


ころころコロコロ転がっていく。


一体、どうしてしまったんだ?

あれほど決まっていたタッチが、
全然合わなくなっている。


「落ち着け!落ち着くんだ、俺!!」


心の動揺が止まらない。

これを入れれば、ボギーで済む。
ここだけは、落ち着いて決めるんだ。



カツンッ。



やってしまったぁぁぁ~


4パットのダブルボギー。
ついに、心の砦が決壊してしまった。

この後続くホールも、オールダボ。

もう俺には、ひたすら酔拳を踊るしか残ってなかった。
そう。ジャッキーチェーンのように・・・。




最後のショートで、パーを取ったものの、
最終ホールでもダボ。

クラブハウスに戻る頃には、
もうすっかり酔いも覚めていたが、
おまけに夢からも覚めていた。


「あぁぁぁ・・・。100切りが・・・。」


最後まで、
スコアの計算はしていないが、
もうどんな状況になっているのかは分っている。


「仕方がないよな・・・。これが俺の宿命なんだよ・・・


タイガーマスクは、ひねくれて星をにらんで育ったらしいが、
きっと俺は、万年初心者の星の下に生まれたんだろう。





そして、
コンペルームで表彰式があった。


「まず、ドラコン、ニアピンから発表します。」

あー、そーですか。
俺には全く関係のない賞ね。


「アウトコースのニアピンは、Tさん。
インコースのニアピンは、むらさん。」



うん?
今、俺を呼んだ?
ニアピンが誰だって?


「むらさん!」


うっそー!マジで!?
俺、ニアピンげっちゅーなんですかっ?

うれしいぞ!
100切りは出来なかったけど、
そのくらいのサプライズはあってもいいよね?



「では、優勝準優勝の発表です!」


ワー。ぱちぱち。

関係ないけど、拍手だけはしておいた。



「次は、飛賞の発表です。
5位は、Mさん。10位は、むらさん。」



えっ。何だって?
むらがどうしたって言いました?


「10位!」


おい。ほんとかよ!?
この俺が、10位の飛賞だって?
何かの間違いじゃないんですかっ?


そして、
最後に配られたスコア表を見て愕然とした。






「95」



誰のスコア?





「むらさん。95。」




うっ、ウソでしょー!?





「アウト45.イン50.グロス95




うわぁ~。
マジですかー!ソレ!?




ありがとう!みなさん!
ありがとう!ゴルフ!



このアマゴルファー・むら。
ついに100切り達成しましたー!








そして、

俺は、

この歌を思い出しながら、
クラブハウスを後にしたのだった。




~どんなに小さなつぼみでも 凍える冬を越えればほら

 春が来るたびに 鮮やかな花が咲くのだから


 あなたが今日まで歩いてた この道まちがいはないから

 春には大きな 君が花になれ


 見送る友の顔に 目を伏せ 走り出す窓に

 もう戻れない その不安を 希望だけじゃ断ち切れないでいるけど


 今 君は門出に立ってるんだ 遥かなる道をゆくんだ

 誇り高き勇者のよう 風立ちぬ その道のどこかで

 君を探してるんだ 誰かが君を待ってるんだ

 思い描く夢のもよう いつの日にかその目に映せ~

 「YELL」 by コブクロ



Posted by アマゴルファー・むら at 15:21 Comments( 24 ) 100の壁

2009年10月23日

もしかして病気?


ある人に、こんな事を言われた。


「もう2年もゴルフしているんだから、
 いい加減に100を切ったら?」



なんと言いにくい事を、
本人の目の前で言うのだろうか。

まるで、

「鼻毛出てるよ。右の鼻から。」

みたいに、いきなり面と向かって言われた感じだ。


俺だって、
女性のスカートのファスナーが少し開いている時、
「開いてますよ」と言っていいのか悪のか分からずに、
どうしよう?と悩みながら視線は下に行きがちで、目線が定まらずウロウロしている時に、

「ちょっと、ドコ見てるのよ!セクハラ!!」

って言われるのが嫌だから、いきなりダイレクトには言わないように心がけていると言うのに。


しかも、この言葉。
女性からの発言である。

でも、
「もう」と言うところと、「いい加減」と言うところが、
やっぱりいかにも女性らしい。


「もう、私たち終わりにしましょう・・・」

「いい加減、ヤメなさい!一体何本飲めば気が済むの!!」

という言葉は、女性が好きな言葉である。

その他にも、
「早くしなさい」とか、「何回言ったら分かるの」とか、「イヤだって言ったら、嫌なの!」
という言葉もかなり得意なやつである。



それにしても、

「もう、いい加減」
と言われても、
切れないモノは切れないのである。

ましてや俺だって、
何も好き好んで100を切らないワケでもない。

どちらかとう言うと、
「100切りしたい派」

いや、
「絶対達成!何が何でも!!」
と頭にねじりハチマキを巻いて、正月休み返上で勉強机にカジリついている受験生のように
100切りを達成を夢見ている一人である。


だから、
「2年以上もゴルフをしているから」と言っても
例え、
「プロにもレッスンしてもらっているから」と言っても、
そして、
「ほとんど毎日ゴルフのことを考えて過ごしているから」と言っても、
それが、「100切り達成」に繋がるとは限らないのだ。



うん?
ちょっと待てよ?

確かにこれだけのことをしていれば、普通100は切れるよな?
って言うか、切れて当たり前って感じ?

と言うより、
もう90台、いや80台は出ているだろう。

そう。普通、このくらい練習していれば。きっと・・・。


って事は、

「もう2年もゴルフしているんだから、
 いい加減に100を切ったら?」

と言われるのも分かる気がする。

多分他の人でも、
「あなた、いつまでそんな事をやってるの?」
と言ってしまうかも知れない。


という事は、俺・・・。

もしかして・・・?

あの、



「100切れない症候群」にかかっているのか?

今、ちまたで増えつつあるという「シンドローム」に。


現代病の一つと言われている「100切れシンドローム」
晩婚化が進み、30代40代でも未婚の男女が増え、アラサー・アラフォーと言う言葉が流行り、
「婚活」「合コン」、そして「ごるコン」という活動が花盛りな今、
そのゴルフ初心者たちに密かに万延しつつあるという病気の一種。

特徴としては、

・ファッションにこだわる
・道具は性能より格好良さ
・キャップよりサンバイザーを好む
・素振りだけは誰よりもキレイ
・スコアより楽しさを求める

などが上げられ、


その症状に、

・朝一番は、チョロもしくはシャンク
・2打目は、ダフリまたはトップ
・3打目にバンカーに入れ、
・4打目何とかグリーンオン
・パットは常に3つ以上

という傾向が現れるという。



このシンドロームに俺を当てはめてみれば・・・、

全部当たっているじゃないかっ。
もう。



これじゃ、
100を切れなくて当然だよね。


って、そんな病気があるハズもなく、
ひたすら練習に励む俺であった。


Posted by アマゴルファー・むら at 16:33 Comments( 11 ) 100の壁

2009年06月29日

あと、もう少し。もう少し。

相変わらず、100の壁に阻まれている俺。


ここ数日のラウンドでも、
あともう少しと言うところまで詰寄りながら自爆する道を進んでいる。

グリーン周りのアプローチ。
フワッと浮かせるつもりが、ガツンとトップ。

ガードバンカー。
砂の爆発でボールを出すつもりが、見事クリーンヒット。

グリーンは目の前にあるのに、
いつまでたってもその周りを行ったりきたりしている。


乗りそうで乗れない。
イケそうでイケない。
あと、もうちょっと。あと、もうちょっと・・・。



考えてみれば、
今までの俺も、あともう少しが多かった。


小学生のマラソン大会。
足は速いほうではなかったが、順調なペースで走って上位をキープ。
暑さと疲れにヘロヘロになりながらも、ゴールを見てホッ一息。
その瞬間、後ろから来た人に抜かれてしまい結果11位。

惜しくもトップ10入りを逃してしまった。



遊園地に行った青春時代。
名物のジットコースターに並んで、乗る順番を待っていた。
物凄い高さまで上がり、一気に落ちて回転していくその姿は、
見ているだけでも怖くなる。
近くを通り抜けて行く、轟音と突風。
「やっぱり、ヤメようかな・・・・?」と思ってしまうけど、
でも、乗ってみたい気もしている。
ドンドン自分の順番が近づいて、鼓動も高まりワクワクドキドキ。
次に乗れると思った瞬間、
「ただ今、風が強い為、しばらく運転を見合わせています。」
とアナウンス。

何で、そうなっちゃうの?





こんな事もあった。



夜の繁華街。
友人達と飲んだあと、俺は一人で家路を急いでいた。
夜風を身体に浴びながら、右に左にゆっくり歩く。
八分目くらいのアルコールが、俺にとって丁度いい。
飲み過ぎもせず、飲まれ過ぎもせず。
この、「マッタリした感じ」が何とも言えない。

突然、ビルの陰から出てきた女性に呼び止められた。
「おニイさん。マッサージしない?」

うん?マッサージ??
そんなのしないよと、少しアクセントが変わっている女性に返して、
歩き続けた。

「だいじょうぶ、ダイジョウブ。少しでイイから。」
何が大丈夫なのか分からないが、その女性は俺の腕を掴んで引っ張ってくる。

いいって。本当にいいって!
別に身体もコッテいないし、それにお金も持ってないしな。

「ゴセンエンだから。ゴセンエンでいいから。」

と、ちょっと強引に俺の腕をさらに引っ張る。

ちょっと、ちょっと~。
足元がおぼつかない俺を見ていたのか、
ついに力で押し切られ、俺はその女性に、
拉致されるように連れて行かれてしまった。


ったく。しょかねぇーな~。
じゃあ、ちょっとだけマッサージしてもらうか?

ビルの一室に連れてこられた俺は、
今度は、白衣みたいなのを着た女性に「ベットに寝てクダサイ」と声をかけられ、
そしてマッサージが始まった。



ふぅ~。
少し飲んでいるせいか、強弱のリズムが気持ちイイ。
肩に始まり、背中に腰。
ゆっくりゆっくり揉みほぐして行く。

あぁ~。
なかなか上手いマッサージだ。
段々だんだん気持ちよくなってくる。


「オニイサン。もっと気持ちよくしてアゲルヨ。」

その女性が言った。


えっ。
もっと、気持ちよくしてくれるって?

「アト、もう少しネ。ゴセンエン。」


なにっ?
さらにお金を払えと言うのか?
じゃあいいよ。もう、気持ちもイイしお金もないから。


「だいじょうぶ、ダイジョウブ。ほんとにほんとにキモチいいから・・・。」



ったく。
本当にしょーがねぇーな~。
じゃあ、気持ちよくならなかったらお金返してもらうからな。


「ハイ。こんどは上を向いてクダサイね。」

言われるとおりに仰向けになった腕を、女が触った。
そして、優しく包み込むように上下にさする。

うんウン。
なかなか、いい感じだぞ。
そう、その調子。その調子。

腕をさすっていた手は、身体を滑って今度は足へ。
太もも、ふくらはぎと、大きくゆっくり動かしていく。


おぉ~。
これは本当に気持イイ。
上手いじゃないか、このマッサージ。
何だか、このまま眠ってしまいそうだよ・・・。
あぁ~。いいよ、いいよ・・・・・。





気がつくと俺。ベットの上にいた。

見知らぬ電気に見知らぬ天井。
周りはカーテンで仕切られている。


あれっ?どこだココ?

一瞬、状況がつかめなかったが、
すぐに意識を取り戻した。



そうか。
昨日、マッサージに連れ込まれたんだった・・・。


で、寝ちゃったの?
俺。

マッサージされている途中で、寝てしまったの?
「あともう少し。あともう少し」と言われてお金だけ払って。

そして、
そのままここに、ほったらかされてしまったの?


でも。
10分イチマンエンは高くないかー!?




朝日が、ヤケに眩しかった・・・。











Posted by アマゴルファー・むら at 12:30 Comments( 3 ) 100の壁