2013年10月29日

One more time, One more chance.

終わってしまった、俺のコンペ・・・。

今シーズンが始まった4月からこの10月に照準を合わせて
「するぞ!100切り!!」と練習を重ねてきたが、
上達するどころか、段々と下手になっているという現実を
まざまざと見せ付けられた結果だった。

前半踏みこらえていたプレーが、
後半になってもろくも崩れ去ってしまった理由は、
まだ冷静になって振り返ることが出来ないでいる。

これ以上何を失えば、俺の心は許されるのか?
どれ程の痛みを受ければ、 もう一度立ち直れるのか?
今のところは全く分からない状況だ。



あの日以来、信州の季節は物凄い勢いで移ろいでいる。

「わがままな性格が愛しい」と言ってくれて、
意見が食い違う時はいつも先に折れていた俺のクラブ。
しかし、楽しくふざけあった時間は、
記憶に足を取られて次の場所を選べないで彷徨っている。

もし、俺にもう少し時間があったら、
もし、俺にもう少しチャンスがあったなら、
今まで丸5年間練習してきた事を思い出して
今すぐ「シングルへの道」を駆け上がって行くと言うのに。
 
でも、今の俺の気持ちは、
ダメになった理由を考えることが出来ない。

だが、俺はいつでも捜している。
どこかにある「上達出来ない理由」を。

向いのホームや、路地裏の窓。
こんな所にいるハズもないと分かっていながら、
必死になって捜している。

願いがもしも叶うなら、
「出来ない事は何もない!」
と、自分の全てを丸ごと抱きしめるが、
今の俺にはそれさえ願う気力も残っていないのだった。



寂しさ紛らすだけなら誰でもいい。
行きずりの女性にこの身を任すことさえ構わないのに、
星が落ちそうな夜空の綺麗なこの信州の夜には、
自分を偽ることは出来なかった。

One more time,
One more chance.

俺は、いつでも捜している。
どこかにある「上達出来ない理由」を。

交差点でも夢の中でも、明け方の街「権堂町」でも、
こんな所にいるハズもないのに。

奇跡がもしも起こるなら、今すぐあなたに見せてあげたい。
新しい朝に生まれ変わったこれからの俺。
言えなかった「シングルゴルファー・むら」という言葉も。


秋の思い出がまわるふいに消えた俺の夢と共に、
今の俺は悲しみのズンドコに居るのだった・・・。










Posted by アマゴルファー・むら at 14:09 Comments( 17 ) 日常雑記 メンタリティ

2013年10月22日

激変

「この後半9ホールに、全てを賭けるぜ・・・。」

俺は、OUTコース1番のバックティーに立ち
グリーンを見つめて心の中で小さく呟いた。

「第6回むら感謝還元コンペ」の後半戦のスタート。
前半のプレーが、「OBがゼロ」「13パット」という調子良さではあったが、
あいにくのスコアは「51」と、いま一歩の状態だった。

しかし、過去5年年間から今日この日に至るまで、
常にどん底の底辺を漂っていた俺としては、これ以上下がる事は考えられない。
通常で言えば「上昇する」というトレンドしか残っていないので、
当然のごとく巻き返しを図り「完全優勝」へ前進することは可能性として極めて高い。
とは言っても、この予測不明な「一寸先は闇」の世の中、
この後一体何が起こるか分からないのは既に過去の経験からも理解していた。

「今、長野駅にいます。これから会えませんか?」とのメールに浮かれたり、
「友達とカラオケBoxで待っていますね!」との誘い文句にうっかり乗らず、
「ホテルで私のストレスを解消してください!!」なんて愛のメールに喜んでいたら、
間違いなく「大変な事態に発展する」現代社会では
どんな状況にも細心の注意を払う事が必要なのだ。

さらに、後半のプレーのリスクを考えれば、
もしダメになったしても底辺以上に下がる事は物理的にもあり得ない。
悪くたって「現状維持」という結果、「転んでも今まで通り」なのだから、
後半のプレーは「攻めて攻めて攻めまくる!」しかないだろう。
そうさ。これが男、アマゴルファー・むらの心意気ってヤツなのさ!



ドライバーでのティーショット。
前半と同じく右曲りのスライスだった。
しかし、OBにはなっていない。
右の前には池があるが、花道へレイアップして第3打目でグリーンを狙えばボギーで上がれる。
しかし、ライの状況が良かったのを見て、
俺が手に取ったのは5番ウッド、クリークだった。

「上手く行けばグリーンに届く距離だな。でも、ハーフスイングでOKだ・・・。」

そう自分に言い聞かせてスイングしたが、
何故か渾身の力がこもったフルスイングになっていた。
そしてボールは勢いよく右に飛び出し、池にポチャンと飛び込んで行った。

「しゃ、シャンク!?」

不思議な事に、ここぞ!という時に限ってシャンクが飛び出すのは
ゴルフを始めた当初から続いているが、この原因は5年たった今でもまだ解明されてはいない。

「落ち着け、落ち着くんだ・・・。
まだ始まったばかりじゃないか・・・。」


大きく深呼吸をして第4打目を打ち直したが、
ダフッてショートしたボールがグリーンオンしたのは、第5打目。

「まぁいいさ。下りのラインだけど2回で納めればOKさ・・・」

しかし、このラウンド初めての3パットを叩いてダブルパー。
まさしく波乱のスタートだったのある。


続く2番。谷越になるロングホール。
ドライバーで打ったボールが、谷へのグッバイショットになってOB。
しかし、特設ティーから打った第4打目はグリーン手前の絶好なポジションに付いた。
ここはアプローチで、軽く寄せて無難にホールアウトするところが、
信じられない事にまたシャンクが飛び出した。
しかも、真横にいた同伴プレイヤー「ス~さん」の方へまっしぐらに飛んで行くではないか!

「ファーーーッ!!」

素早い反射神経でボールをかわしたス~さん。
危ないところで難を逃れていた。
そして、俺が大声を張り上げて叫んだ声は、
いつまでも木霊となってホール全体に響き渡っていた。


終わってしまった。
俺の今後のゴルフライフを占う大事なラウンドが、
後半のスタートと共に終わってしまった。

しかも、むらコンペのホストである俺が、
参加者に「殺人シャンク」を打つという東スポの見だしになってもおかしくない、
完全完璧な終わり方だった。

青く澄み切った空と綺麗に整備されたコースは、
いつまでも俺の目の前で光り輝いていた・・・。






表彰式会場のコンペルーム。
待望の結果発表が行われるのを、
今か今かと待つ参加者たち。
たくさんの賞品が並べてあるのを前にして、
それぞれのプレーを振り返って、話に花を咲かせていた。









このコンペで100切りを果たして、ドラコンニアピンをゲットして、
おまけにべスグロまで獲得する「完全優勝」を狙っていた俺だったが、
結果は「第7位」「111」というスコアでプレーを終了していた。

パット数も後半「18」で、合計「31パット」

今回新しく設けた「パット王」の賞品も、
べスグロを獲ったタカセルさんに持っていかれてしまった。

最後に、
参加者全員で記念撮影。





俺の賭けは「凶」と出てしまったが、
参加者みんなと笑顔で「また来年ネ!」とグッバイ出来た事は「吉」だろう。


そして俺は、
二つの選択肢を胸に抱えて、
「第6回むら感謝還元コンペ」の会場を後にしたのだった。





Posted by アマゴルファー・むら at 21:40 Comments( 13 ) ゴルフ仲間 コンペ

2013年10月17日

「第6回むら感謝還元コンペ」開催

その日は、いつもより早く目が覚めてしまった。

時計を見ると、針は「5時30分」を示している。
まだ、太陽の日差しも届かない薄暗い朝だった。

布団の中で、「もう少し眠れるな・・・」と目を閉じてみたが、
再び夢の中に戻ることが出来ない。
まだ起きる時間ではないのに、意識もハッキリしてきている。
身体は、もう少し休みたい感じを訴えていたが、
気持ちがそれを許さなかった。

なぜだろう?

時間はまだたっぷりとある。
6時に起きても十分に間に合うハズだ。

急に秋らしくなった陽気に、かなり冷え込む信州の朝。
これからは、布団の温もりがさらに恋しくなってくる季節だ。
俺の左腕の下には、猫が丸くなってうずくまっていた。

「そうだ。今日はあの日なんだよ・・・。」

いつもより早く目覚めてしまった理由は、
すぐに分かった。
そう、今日は年に一度行われるイベント、
「第6回むら感謝還元コンペ」が開催される日であった。






早速、コンペ会場に着いた俺は参加者を出迎える準備を始めた。

総勢16名。その中には、この日初めて会う人も数多くいる。
「一体、どんな人が来てくれるのだろうか?」と、
まだ見ぬ人達に大きな緊張感を抱きながら
受付の設置を進めて行った。





今回のコンペに俺は、「ある賭け」を持って臨んでいた。
このラウンドの結果がもし「吉」と出れば、
今後の生活は今まで通り平凡を絵に描いた様な日常を送ることになる。
しかし、もし「凶」と出たならば、
これからの生活を大きく見直す必要があるという判断になる。
まさしく「激変」という言葉を身を持って表していくような、
そんな選択をこのコンペの結果に託していたのだった。





コンペのスタートに向けて、参加者のみんなが続々と集合し始めている。
お互い、それぞれが初対面の組み合わせ。
しかし、ゴルフという共通言語がその距離感を一気に縮めて
和やかな空気が周りを包んでいた。
この日も、透き通る青空が空一面に広がっていた。





開会式では、まず参加者全員の自己紹介を行った。
「上田から来ました」
「松本から来ました」
「上越から来ました」
と、
ほとんどの人がこの地元以外の遠い場所からの参加で、
中には「3年連続の参加です!」というリピーターも何人かいた。

続いて、競技方法の説明。
・新ぺリア方式のハンディー戦であること
・完全ホールアウト、オールノータッチであること
・パット数を数えておくこと

など、通常のコンペとは少し違う点も交えて、
一通りの説明のあと、一番重要な事を最後に伝えた。

「今回のコンペ。使用ティーはバックティー、青マークです!

「えぇーっ!」
「ウソでしょ?」
「マジでっ!?」


との驚きの声が参加者からは一切上がらずに、
ただ冷静にその事実を置け止めていた。





緊張の第一打。
俺は、ドライバーを手に取って遥か彼方に見えるグリーンを見つめた。
さすがに、バックティーからは距離を感じる。
自分で言い出した事とはいえ、少し後悔の気持ちが頭の中をよぎった。
しかし、俺のゴルフライフが懸かっている大事なコンペに一定のハードルを設けなければ、
今までの丸5年間、一体何の為に汗と涙を流してきたのか分からなくなってしまう。

俺は、参加者全員の視線を背中に浴びながらティーショットを放ち、
この日も健在な右曲りのどスライスを披露したのだった。


同伴者の3人は、もちろんこの日が初対面。

笑顔の優しいス~さんに、
カッチリ大型のAlexさんに、
初老の紳士、ヒロシさん。

3人とも「アベレージゴルファー」という事だったが、
やはり初来場の「信濃ゴルフ倶楽部の高速グリーン」には手を焼いている様子だった。

前半のプレーが終了して俺のスコアは「51」
OBが一つも無い安定したショットが打てていた。
そして、パット数が「13」
予想以上に固く締まったグリーンでこの調子なら、
後半の巻き返しにさらに望みが持てる。

俺は、今までに練習してきたゴルフの全てを出し切って、
プレーに悔いが残らない様に
後半のプレーを進めて行ったのであった・・・。


To be continued.





Posted by アマゴルファー・むら at 19:00 Comments( 16 ) コンペ 競技会 100の壁

2013年10月12日

決戦間近!

さぁ、遂に開催されます!

「第6回 むら感謝還元コンペ」

参加者の皆さん、調子はいかがですか?(笑)


お陰さまで今回のコンペも満員御礼!
定員いっぱい総勢16名の方が集まってくれる事になりました。

しかも、初参加の方が半分以上。
日本全国の各地から、わざわざこの信州に駆けつけてくれるそうです。
不思議な事、いえ、有難い事ですネ!

どうやら、当日の天気も「快晴」に恵まれそうですし、
コースのコンディションも「高速グリーン健在」の様ですし、
とっても楽しいコンペになりそうです。

ところで。

実は私は、この日に向かって、
「極秘プロジェクト」を進めてきました。

その名も、
「むら完全優勝プロジェクト!」
です。

はい、このコンペにおいて
見事100切り!を達成し、
ニアピン、ドラコンなどのアトラクションを多数ゲットし、
おまけにコンペの優勝まで獲得しちゃおう!という「完全優勝」を目指してこの日まで特訓を重ねてきたんですね。

5月の「第1回むらビギナーズコンペ」を終了後直ちにこのプロジェクトに着手し、
10月までの半年間、180日間に渡る壮大なプロジェクトでした。

実際、特訓に費やした時間は、通常2時間の練習時間を軽く上回り、
打ち込んだボールの数は、去年1年間に打った数を大幅に超え、
注ぎ込んだ情熱は、過去5年間の全てを合計しても遥かに及ばない程の気合いを入れてこの「極秘プロジェクト」を水面下で進行していたのです。

コンペ主催者が優勝するという前代未聞の事態に、
完全優勝!という誰も文句が言えないパーフェクトをもくろんでいますので、
参加者の皆さんもさらに気合いを入れて頑張ってください!(笑)


さて。

今回もたくさんの「初参加」の方がいますので、
当日の「コンペスケジュール」をご説明したいと思います。


「コンペの受付開始」 → 8:00~

ゴルフ場の受付とは別に「むらコンペ専用受付」を設置していますので、
こちらにもお越しください。
もちろん、私と一度も会った事がない人でも、
一目で「あっ、むらだ!」と分かる状態になっていますので、
迷う事はありませんっ。
また、「組み合わせ表」をここでお渡しします。
誰とラウンドするのかは、お楽しみに。(笑)

「開会式」 → 9:15~

時間になったら案内放送が流れますので、
それまでは練習場でボールを打ったり、パターを転がしたり、
ストレッチをして身体をほぐしておいてください。

「コンペの説明」 → 9:20

今回の競技方法の説明をします。
ここで重大発表がありますので、お聞き逃しなく!

「1組目スタート」 → 9:30~

さあ、遂に始まります!
新しくなった乗用カート(ナビ完備)に乗って、
ドンドンとプレーを進めて行ってくださいね。

「前半戦終了」 → ランチタイム

ランチ、ドリンク付きですので、
お好きな物をオーダーしてください。
もちろん、アルコールOKですよ!

「後半戦スタート」 → 随時

不甲斐ない成績だった人は、
「倍返し!」で巻き返しを図ってください。

「後半戦終了」 → お風呂へGO

スコア集計は自動で行われますので、
そのままお風呂に行って一日の汗を流してリラックスしてください。

「表彰式パーティー開催」 → 16:30~(予定)

結果発表と表彰式パーティーを開催しますので、
2階コンペルームに集合してください。

「解散」 → 17:30ごろ

以上です。

一応、こんな感じなスケジュールになると思いますが、
時間については、多少前後すると思います。

と言う事で、
もし何か「わかない事・不安な事」、さらには不測の事態が発生した場合には、
遠慮なく私までご連絡くださいネ。

それでは、当日会場で、
あなたにお会いできる事を楽しみに待っています!
(^^)/~~~




Posted by アマゴルファー・むら at 17:45 Comments( 13 ) ゴルフ仲間 コンペ 競技会

2013年10月07日

変化

緊張の第一打。

今までのスライスが嘘のように消えて無くなった事に気分を良くして、
俺は第2打目地点に軽快に足を進めて行った。

やはり、今までの練習の成果が顔を出し始めたって事だろうか?
俺は、歩きながら自分のティーショットを思い出し、
その一打の中で「何が今までと違うのか?」を考えていた。

「スイングプレーンか?」
「スイングリズムか?それともテンポか?」
「ドライバーへ対する不安と恐怖の意識だろうか・・・?」



確かに、その全てにおいて、
今までのショットとは全く違う意識を持っていたが、
「まさしくコレだ!」と言い切れる強さは沸いてはいない。

じゃあ何が、俺のドライバーショットを劇的に変化させたと言うのだろうか?

「やっぱり、アレか・・・?」


今、俺の中で、
「この方法ならボールが曲がる事はない!」
と確信を持てる事はただ一つ。

それは、

「ハーフスイングでショットする」

という事だ。



多くのゴルファーが常に夢を見て憧れる
「ドラコンシングルへの道」

そう、ドライバーで300ヤードをぶっ放し、
ホールアウトすれば常に70台のスコアを出す「ドラコンシングル」へ突き進むと宣言して以来、
俺のスイングは常に万振りの「アマゴルファー・万太郎」になっていた。

ウッドでもアイアンでもウェッジでも、
ヘッドスピードの速さを1秒でも速くする為に一切の手加減無しで
思いっきりクラブを振り切る事に命を燃やしてきた。

気に入らない事があれば直ぐに人に殴りかかり、
ハチマキを巻いて単車にまたがり爆音と共に街中の国道を突っ走り、
子供をおんぶしたまま会社に出勤して上司も役員も関係なく自分流儀を突き通す。

常に熱き硬派の男「アマゴルファー・万太郎」としてポジションを手に入れていたが、しかし、その反動も大きかったのは言うまでも無い。

そこで、
俺が悩みに悩んで考えに考え抜いて選んだ方法が、
安全確実の「ハーフショット」

飛距離を捨てて方向性に生きる道だったのである。



アウトコースの一番、ロングホールをダボ。
OBも無く、池ポチャもなく、
俺としては上々の滑り出しだった。

続くホールもティーショットのスライスが出現する事も無く、
安全確実のプレーのまま前半が終了した。

早速、スコアの計算をしてみると、
何故か「61」という数字がはじき出された。

「えっ、61!?」


俺は、自分の目を疑った。


「だって、OBは一つもないし、池ポチャだって、ロストだった無いのに、
どうして61なんだ!?」



確かに、ドライバーショットのミスは無かった。
しかし、「フェアウェイキープ」という課題が残っていた為、
第2打目、第3打目のショットにとても苦戦を強いられていたのだった。

特に酷いのは、
アプローチでの距離感。


せめて1ピン以内、いや3メートル以内にはボールを寄せたいと思っていたが、
これが全く近づきもしなかった。

この影響で、パットも大幅に乱れに乱れて前半のパット数が「20」
その中には「4パット」というスコアも記録されていた。






紅葉に染まり始める妙高山を目の前にして、
後半のプレーに臨んだ俺。


「とにかく、パット数を減らさなければ・・・」


アプローチと、ファーストパットの距離感を意識してプレーを進めて行ったが、
最後の最後までこの感覚がバッチリ合う事が無く1日のラウンド終了してしまった。


後半のスコアは「52」、パット数が「19」の合計「113」
「今日こそは100切り!」と強く誓ってスタートしたものの、
あまりにも残酷な結果がこの日も俺に待ち受けていたのだった。

しかしこれは、
今まで練習を「スイング中心」で行ってきた代償だろう。

「アプローチが寄せきれない」のは以前からも問題ではあったが、
まさかパットまでもこんなに下手になっているとは、
さすがの俺も意気消沈の姿で、表彰式の最中ずっと背中を丸めて落ち込んでいた。


むらコンペまで、3週間。
俺は今まで行ってきた練習を再見直しする事を心に誓って、
このコンペ会場をあとにしたのだった・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 23:59 Comments( 13 ) ドライバー アイアン パター

2013年10月01日

修正

久しぶりにゴルフをした。

ドライバーのスライスに悩まされ、「これじゃ、まともなゴルフが出来ないぞ? 」
練習場に通い詰めスライス矯正に取り組むこと一か月。ありとあらゆる修正方法を試してみた。

・スイング軌道 → 「アウトサイドインからの脱却」
・フェイスコントロール → 「スクエアなインパクトの実現」
・グリップ → 「ストロンググリップとグリッププレッシャーのチェック」
・ポスチャー → 「真っ直ぐズレのないアドレス」
・ボールポジション → 「クラブヘッドの最下点の確認」
などなど、俺がこの5年間1825日と言う時間を費やして学んできた経験と知識の全てをぶっちゃけて「修正に次ぐ修正」「試行錯誤を重ねた」特訓の日々だった。

しかし、まだ何の手応えも感じていないのに加えて、
スライスが直るなんて事はジャンボの宝くじ一等が当たる確率より低い状態だったが、
それでも、毎年参加しているコンペが開催されるとなればまさか不参加と言う訳にはいかない。
さらには、後3週間後には「むらコンペ」も迫っている。
芝の生えているコースで実践の感を養っておかなければ、
「一体、どんな結果が待ち受けているか?」既に明らかである。
その「小説より奇なり」という俺の姿を目の当たりにした参加者は、
失望の眼差しを俺に向けたまま静かにフェードアウトして二度とむらコンペには参加する事は無いだろう。

もし、そうなってしまったら
この6年間続いたコンペもジ・エンド

そして、俺のゴルフライフも
いい事なんか無かったラウンドに夢だけ置き去りのグッバイ青春さ!






コンペ会場の「斑尾東急ゴルフコース」は、
朝から真っ青な秋晴れの空が広がっていた。

参加者のみんなも、
年に一度のお楽しみとあってスタート前からワイワイガヤガヤと盛り上がっていた。





キレイなコースを目の前にして、
俺は、
ある決断に迷っていた。

それは、このラウンドのティーショットでは
「ドライバーを使うべきか?それともやめるべきか?」
と言う事を。

当然、スライスはまた修正出来ていない。
それを分かっていながらあえてドライバーを使う事に
何のメリットがあると言うのか?

となれば、少しはまともなショットを打てるアイアンを使う事が
それこそジェントルマンたる者ではないか?

そうさ。
何が何でも「今年中に100切り!」と宣言しているのだから、
このラウンドはスコアメイクに徹するのが王道であって、
それを実現させるのがと言うものだろう。

ゴルフを始めて既に5年。
このあたりで本気で「脱初心者」を果たさなければ、
俺もまじめに「こらから進む道」改めて考える必要があると感じ始めている。


そんな葛藤と戦っている間に、
俺のティーオフする時間がやってきてしまった。

急ぎ足でティーグラウンドにセットアップする手には、
無意識の中で選んだドライバーが握られていた


「・・・うん、分かった。
ここは逃げちゃダメなんだよな・・・。」


そう自分に言い聞かせて、
俺は、迷いを捨ててスイングした。

すると、俺の目には、
真っ直ぐフェアウェイに向かって飛んで行く白いボールが映り込んできたのだった。


「ヨシッ!」

小さく拳を握り締め、思わずウッと呟いた俺。

あれだけ右に大きく曲がっていたドライバーが、
なんと真っ直ぐ前に飛ぶようになっていたのだった。


「この調子なら、
今日はイケるかも知れないぞ・・・!」


僅かな希望を胸にそっと閉まい込んで、
俺は、
元気よくスタートを切って行ったのであった。






続く・・・。





Posted by アマゴルファー・むら at 22:55 Comments( 10 ) ドライバー ラウンド スイング コンペ