2007年08月20日

パットのタッチ

脇腹に痛みを抱えている俺は、パットの練習に励むことにした。

以前先輩に、
「パットって、どうやって打てばいいですか?
基本の打ち方ってあるの?」
と聞いたところ、

「パットに型ナシ!」

と答えが返ってきた。


そうか、カップに入れば何でもいいんだな。
でも、急に”自由を宣言”されても、今まで「ルール」「マナー」「エチケット」を何より優先してきたので、
「いいの。あなたの自由にして(チュ)icon06
なんて言われても、逆にオロオロしてしまう。


まあ、とりあえず、好きなように打ってみることにした。

まずは、1メートルくらいの距離から。
同じ場所にボールを置いて、軽くストローク。

「カコンッ」

軽い音と共にカップイン。


おっ、いいじゃん。
じゃあ、次は2メートルだな。

とりあえず、ラインを読んでさっきより強めのタッチでストローク。

1球目、50センチくらいのショート。
2級目、カップインまで、わずか10センチ。
3級目、同じく、ナイスタッチだ。

おおっ。いいじゃんイイジャン!

ラインもそれほど外していないし、距離感もバッチリだ。


「天才とは、俺のために作られた言葉だろう・・・」


気を良くした俺は、ひたすらボールを転がした。
3メートル、4メートル、5メートル。
登りのライン、下りのライン。
フックにスライス。

まあ、1パットで入りはしないが、距離感は悪くない。

「そろそろ本気で入れてみるか」
と、3メートルくらいの距離からスタート。

軽いフックライン。
カップ右端いっぱいか、ボール半分外。

グリップの力を抜いてゆっくりストローク。

アレッ。入らない。
1メートルはオーバーしたか。

続く第2球目。

今度は30センチのショート。
しかも、ラインが外れている。

ヨシッ!今度こそ。

全てをこのボールに集中したパットは、カップのわずか手前で止まる。


「入らない・・・」

ほんの少し前、「天才」という名を欲しいままにした俺は、
呆然とそこに立ちすくむ。

あっ、そうか。いきなり3メートルがいけなかったんだな。
今度は、2メートルにしよ。

1球目、カップオーバー。
2球目、カップオーバー、ラインミス。
3級目、手前10センチのショート。


入らない。
入らないじゃないか・・・。

あっそうか。ちょっと見栄を張りすぎてたな。
やっぱり最初は、ショートパットからにしないと。

1球目、カップ左にそれて行く。
2級目、カップ右にそれて行く。
そして、3球目。

もう、ここまできたら入れねばならぬ。
ラインなんて関係なし。
真っ直ぐカップに向かってぶち込むだけだ。

大きく一つ息をついて、グリップを握る手をそっと緩め、
やさしく、ただやさしくストローク。

コロコロコロ・・・。
弱々しく転がっていったボールは、カップのエッジでぴたりと止まった。


「チキンだァ。俺はチキンなんだぁぁぁ・・・



これは、酉年生まれの宿命なのかもしれない・・・・・。


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Posted by アマゴルファー・むら at 18:46│Comments(8)パター
この記事へのコメント
あははなんでこんなに面白く書けるんですか?w

2mはプロでも入れられる確率は50%です☆
それが、優勝を争ってる場面だともっと減ります。
なので、かなり気持ちに左右されるものですよ~。

2m以上のパットは入れようと思ったら絶対入らないですよ~。
だいたい、ものすごいショートさせるかオーバーさせるかw
中部銀次郎という人の本の中には、パットは2mの円の中に入るように打つ。
1mは絶対外さない。
パットは2パットと決めてたそうです。
2mの円ってすごい大きいですよね~。
イメージを変えるだけですごいゴルフが簡単になります☆
Posted by マサラッキ at 2007年08月21日 09:21
な~るほど。2メートルの円なんですね。
でも、確かに2パットでと考えれば、すっごく気持ちが楽になりますよね~。
プロでも50%ですかー。
ってことは、やっぱり俺、天才!?
失礼しました(汗)。
Posted by むら at 2007年08月21日 19:58
こんにちは。足跡返しです。

ゴルフを始めて1年になりますが、パットが特にダメなので(致命的ですね)
練習マットを買って、たま~に思いついた時に練習しています。
やはり練習あるのみ、なんですよねぇ…。

また、こちらにも遊びに来てください♪
Posted by ゆかりん at 2007年08月21日 22:15
ゆかりん、ご訪問ありがとうございます。
でも、すごいですねー。練習マットを買ってまで練習しているなんて。
お互いに「練習の鬼」になりましょう!(笑)
また、どうぞ!
Posted by むら at 2007年08月22日 06:59
そう・・・最後はパターですよね。
パターに自信があれば無理に寄せにいかずに済む(結果寄る)アプローチがよれば無理にセカンドを乗せに行かずに済む(結果力まず80点以上のショット)それならティーショットも打てるところなら良い(結果力まずナイスショット・・・パターが入らず自信がなければ全てこの逆になりますねー今まさに私がそうですが・・・。
プロのお話為になりました、明日はこの手順でやります。
中部銀次郎さんの話しありましたが是非本や漫画など読んでみてください、感動的なものもありますが技術的にもゴルフの考え方にも大変やくに立ちますよ。
ご存知かもしれませんが・・・青木功プロ(実は中部さんと同じ年だそうです)が「銀ちゃん、お前さんどうしてそんなにロングアイアンが上手いんだい?」と聞いたところ「1日1000球打てばだれでも上手くなる」といわれ心の中で「実際無理だろおちょくってるの」と思ったそうですが隠れて練習を見に行った青木プロが驚愕の光景を目にしたのです・・・3番アイアンをひたすら同じリズムで同じ球で同じ所に打ち続ける中部銀次郎の姿をしかも彼は打席の後ろのコンクリートの上から打っていたというオマケまでついていたそうです。

むらさんにはきっと役に立つ伝説のアマチュアゴルファーですよ!
Posted by boss at 2012年04月21日 22:11
bossさん。
私の今までの歴史を見ると、パットはそれほど「悪くない」数字が出ているんです。かといって「良くもない」んですがっ(汗)。
以前先輩が「パットいずマネー」と言ったいたのを聞いて、
「1球¥100」と思ってい打ってのが影響しているのかもしれません。
しかし、OBを出すと「1発¥500」のボールが消えて行くのが何よりもツライ。1ラウンドで「最低3つ」は無くなりますっ(涙)。
中部銀次郎。何冊か本は持っているのですが、未だに読んでいなので、早速読んでみますね!
Posted by アマゴルファー・むら at 2012年04月23日 12:45
昨日は台湾のゴルフ場では綺麗で高級に属するサンシティーと言う所で2Rのプレー、金額は4,800台湾ドル(現在のレートだと13500円)キャディ・カートつきですので日本と比べると安いですよね。ボールなどもタイトリストプロV1で350円くらい現在私が気に入っているスリクソンのボールが180円くらいなのでゴルフ環境はやはりいいかと・・・駐在サラリーマンの方たちもゴルフが趣味の人は月に4-8回はやっていますから。
ショートパットの病気が克服できず悪循環からのOBを2発打ち89、2R目も1Mを2回はずし1OBで87・・・パット数は18と17これでは良いスコアは出ません、プロでも5-6ホールはパーオンしないのでここをいかに寄せて1パットで凌ぐかが鍵となりますよねレベルこそ違えどアマチュアでもパット数をいかに30パット以下にするかがスコアアップのポイントでしょう、むらさんは平均的には何パットくらいですか?パットーアプローチーセカンドS-Tショット逆からの組み立てでスコアを考えていけば100切りは難しくないと断言できます。上から目線で決して馬鹿にしているのではないので気を悪くしないで欲しいのですが「100を切るのには大した技術は必要ない」と考えます、貴方ほど熱心にやっているのなら最後は「自信」です!自信をもってベストスコアを目指して下さい、健闘を祈ります。
Posted by boss at 2012年04月23日 21:56
台湾のコースは安いんですねー。
スリクソンが「¥180」とは驚きですっ。
月に4,5回のラウンドだなんて、うらめしい!じゃなかった
羨ましい!(笑)
私のパット数ですか?
そんなの恥ずかしくて言えませんが、
良くて「35」悪けりゃ「40」くらいでしょうか。(汗)
確かにパット数を減らせば少しはまともになるのでしょうが、
それより「ショット数」がヒドイですねっ。
未だに自信が持てない日々です・・・(涙)
Posted by アマゴルファー・むらアマゴルファー・むら at 2012年04月24日 13:15
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