2007年11月05日

メンタルの強さ


「ゴルフはメンタルスポーツ」
だと言われている。

なぜだろう?

ふと、俺は考えた。



あの、朝一番で、ティショットを打つときの気持ち。

「よ~し、今日は力まず力を抜いてスイングだ。
落ち着いてゆっくり振り切れば、真っ直ぐ飛ぶはず・・・」

パッキーンと、いい音を出して飛んだボールは、
大きく左に曲がって林の中へ。

「うわ~。左足下がりのライかよ。
でも、ピンまで180ヤードくらいだから、
しっかり飛ばせばパーオン出来るな。」

残り距離は遠くない。
飛ばせば、グリーンにオン出来る。
ムリな姿勢にもかかわらず、
「飛ばそう、飛ばそう」
という意識が働く。


ビュンと振ったアイアンは、音もむなしく空を切る。

「やっべ。空振った。」


さらに気を取り直してスイングしたボールは、
真っ直ぐ飛んで、グリーン前のガードバンカーに入る。

「おい。今度はバンカーかよ。」


仲間のプレーにも遅れないように、走り出す。

カートから、サンドウェッジとパターを取り出し、
急いでバンカーに向かう。


少しあごの高いバンカーだが、一回で出せないことはない。
しっかり、ボールの後ろを狙ってヘッドを落としつもりが・・・

「ザクッ!」

ヘッドが砂に刺さって、フォローが振り抜けない。
しっかりあごに当たったボールは、またコロコロと元の位置に戻ってきた。


「もう、またこれかよ。」

落ち着いてスイングしたつもりが、走ってきたので息が上がっている。
しかし、そんなことに気付かないまま、
「出さなきゃ、出さなきゃ」
という意識だけが先行している。


何とかバンカーから出たボールは、ピンの上2メートルくらいに止まっている。

すでに他のプレーヤーは、グリーン上で彼がオンするのを待っていた。

いつもなら、ボールをマークして拾い上げ、タオルできれいに拭いてからパッティングに入るのだが、
もうそんな時間は残っていない。

ゆっくりグリーンを読むこともなく、
下りのスライスラインに合わせてストロークした。

「あっ。強い!」

ボールは、カップを離れてドンドン転がって行く。
自分では、軽く打ったつもりだが、
「早く打たなきゃ」
という意識が力みを生んだ。


今度は、上りのフックライン。
ボールの曲がり方は、さっきのパッティングで分かっているから、
距離を合わせれば、上手く入ってくれるハズだ。

しかし、今度はショート。

「強く打っちゃいけない」
という無意識が、身体の中で働いた。


結局、スリーパットの4オーバー。

この後の、彼のスコアがメチャメチャになったと言うことは、もう間違いないだろう。



そこで、必ずこう思うのだ。

「あのパットが入っていれば・・・」
「あのバンカーがなかったら・・・」
「林からしっかり打てていれば・・・」


そして、最後にはここに行きつく。

「最初のティショットが真っ直ぐ飛んでくれてたら・・・」



しかし、誰でも分かっている。

ドライバーだけ上手くいっても、スコアがよくならないことを。
アイアンだけ上手くなっても、スコアがよくならないことを。
パッティングだけ上手になっても、スコアがよくならないことを。


そこで、やっぱり思うのだ。


「やっぱり、メンタルが強くなきゃだめなんだよなぁ」
って。

ティショットが曲がっても、平然としていられるメンタル。
ライが悪くても、落ち着いていられるメンタル。
バンカーに入っても、普段通りにスイングできるメンタル。



そして、やっぱり最後にはここに戻ってくる。

「どんなことが起こっても、平常心でいられるメンタル」

だろう。




鍛え方を知っている人、
俺に教えてください・・・。













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Posted by アマゴルファー・むら at 17:37│Comments(8)メンタリティ
この記事へのコメント
こんにちわ〜☆
それってメンタルじゃないですよ〜。
ただたんに練習不足なんですよ〜下手なんですよ〜。
メンタルって言葉を代用した言い訳。

むらさんの場合は経験不足もありますよ〜。
経験しないと強くなれないです。
自分もOB出したらもちろん動揺もしちゃうし池をみたらプレッシャーかかっちゃうし、1つ克服すればそれが自信につながってくるんですよね。
桃子ちゃんもプレーオフでやぶれたことが昨日の試合で生きてきてますしね。

練習練習〜☆
Posted by マサラッキ at 2007年11月05日 21:38
やっぱり、そうでしたか~。
「メンタルの強さ」とは、練習に裏づけされた「技術」が必要なんですね。
「技術があるから精神的に揺れ動かない」。
練習に、さらに練習に励みます!
Posted by アマゴルファー・むらアマゴルファー・むら at 2007年11月06日 05:37
押してもダメなら引いてみな、ということで・・・
攻撃だけじゃなくて守りも大切ということでは?
私たちのようなビギナーにはビギナーなりのスコアメイクがあるんだと思います
そりゃ2オンはかっこいいけど、技術が無いなら2打目をバンカー手前に落として確実に3オン、そしておちついて2パットのほうがいい
でもメコン、欲張りで頭が悪いからなかなかコレできません^^;
Posted by メコンメコン at 2007年11月06日 12:19
メンタルを鍛える方法は、いっぱい悔しい思いをすることかも…
ち゛く゛し゛ょう゛の数だけ、鍛えられる気がします。

きっと、スコアを優先させるなら、ポジティブな考えを捨てて、ネガティブにガマンしまくる方が良いスコアがでるのだと思います…

でも、ボクはそんなゴルフはできません。
「行け~!」と良く叫んでます。

あるとき気付いたのですが、ナイスショットが失敗の元になるのではないでしょうか?

10発の失敗より、1発のナイスショットが心に刻まれ、自分は常にこの1発が打てると過信してしまう気がします。
本当は、9発の失敗を考えなければ行けないのにね(笑)
Posted by ごんぼ at 2007年11月06日 12:35
メコンさん。
やっぱり、「守る姿勢」も必要なんですね。
確かに、「3オンでいいや」と思えば気楽にスイング出来る感じがする。
まったく、「性格が出る」とはよく言ったものですね。
「イケイケどんどん!」も、少しは押さえなきゃ。


ごんぼさん。
なるほど~。
秘訣は、「ち゛く゛し゛ょう゛」にあったんですね!
良かった、教えてもらって。
だって、俺のは「チキショー」になってましたモン。
明日からはこれだ!?
Posted by アマゴルファー・むらアマゴルファー・むら at 2007年11月06日 20:17
ふふふのふ~
楽しんでますねぇ~

むらさんはコースに何時間前に着いてますか?

私は1・5時間~2時間前には到着しています

ゆっくり服を着替え・シューズを履き・練習場があるようでしたら・・・
100ヤード以内を20~30球くらいゆっくり打って・・・
レストランに行き・・ビールを呑みに行きます
スコアカードに名前を書き・・・
スコアカードの距離とコースのハンデキャップなど見ます
後 普段の練習場のいいイメージと失敗を思いだします
私はレストランに30分以上はいます
すご~く 心にゆとりがでますよ

お酒でなくてもコーヒーでもいいと思います

ゆったりとした・・1日になるでしょう(ミスも少なくなりますよ)
Posted by まるちゃん at 2007年11月07日 16:31
えっ、まるちゃんはそんなに早く来るんですか?
俺は、一時間前に着いて着替えをして、練習場に行こうかなぁ~と思いつつ、パットの練習をしなきゃと慌て、いつの間にかスタート時間になって、結局何も出来ないまま、ホールに向かいます。
余裕なさすぎっ!
Posted by むら at 2007年11月07日 17:20
早いスタートの時・・・レストランが開いてなかった時は困りました(笑)

私はパターの練習はやりませんが・・

椅子に座っている時・・腰のラインと肩のラインが平行になっているかとかを

レストランでチェックします(腕を動かしたりしてね)

ドライバー・パターを打つ時・・意外と平行になっていないものですよ

バカバカしいかもしれませんが・・お試しあれぇ~

(ちなみに・・私はパター下手ですけどね・・・へへへェ~)
Posted by まるちゃん at 2007年11月07日 22:09
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