メンタルの強さ

アマゴルファー・むら

2007年11月05日 17:37


「ゴルフはメンタルスポーツ」
だと言われている。

なぜだろう?

ふと、俺は考えた。



あの、朝一番で、ティショットを打つときの気持ち。

「よ~し、今日は力まず力を抜いてスイングだ。
落ち着いてゆっくり振り切れば、真っ直ぐ飛ぶはず・・・」

パッキーンと、いい音を出して飛んだボールは、
大きく左に曲がって林の中へ。

「うわ~。左足下がりのライかよ。
でも、ピンまで180ヤードくらいだから、
しっかり飛ばせばパーオン出来るな。」

残り距離は遠くない。
飛ばせば、グリーンにオン出来る。
ムリな姿勢にもかかわらず、
「飛ばそう、飛ばそう」
という意識が働く。


ビュンと振ったアイアンは、音もむなしく空を切る。

「やっべ。空振った。」


さらに気を取り直してスイングしたボールは、
真っ直ぐ飛んで、グリーン前のガードバンカーに入る。

「おい。今度はバンカーかよ。」


仲間のプレーにも遅れないように、走り出す。

カートから、サンドウェッジとパターを取り出し、
急いでバンカーに向かう。


少しあごの高いバンカーだが、一回で出せないことはない。
しっかり、ボールの後ろを狙ってヘッドを落としつもりが・・・

「ザクッ!」

ヘッドが砂に刺さって、フォローが振り抜けない。
しっかりあごに当たったボールは、またコロコロと元の位置に戻ってきた。


「もう、またこれかよ。」

落ち着いてスイングしたつもりが、走ってきたので息が上がっている。
しかし、そんなことに気付かないまま、
「出さなきゃ、出さなきゃ」
という意識だけが先行している。


何とかバンカーから出たボールは、ピンの上2メートルくらいに止まっている。

すでに他のプレーヤーは、グリーン上で彼がオンするのを待っていた。

いつもなら、ボールをマークして拾い上げ、タオルできれいに拭いてからパッティングに入るのだが、
もうそんな時間は残っていない。

ゆっくりグリーンを読むこともなく、
下りのスライスラインに合わせてストロークした。

「あっ。強い!」

ボールは、カップを離れてドンドン転がって行く。
自分では、軽く打ったつもりだが、
「早く打たなきゃ」
という意識が力みを生んだ。


今度は、上りのフックライン。
ボールの曲がり方は、さっきのパッティングで分かっているから、
距離を合わせれば、上手く入ってくれるハズだ。

しかし、今度はショート。

「強く打っちゃいけない」
という無意識が、身体の中で働いた。


結局、スリーパットの4オーバー。

この後の、彼のスコアがメチャメチャになったと言うことは、もう間違いないだろう。



そこで、必ずこう思うのだ。

「あのパットが入っていれば・・・」
「あのバンカーがなかったら・・・」
「林からしっかり打てていれば・・・」


そして、最後にはここに行きつく。

「最初のティショットが真っ直ぐ飛んでくれてたら・・・」



しかし、誰でも分かっている。

ドライバーだけ上手くいっても、スコアがよくならないことを。
アイアンだけ上手くなっても、スコアがよくならないことを。
パッティングだけ上手になっても、スコアがよくならないことを。


そこで、やっぱり思うのだ。


「やっぱり、メンタルが強くなきゃだめなんだよなぁ」
って。

ティショットが曲がっても、平然としていられるメンタル。
ライが悪くても、落ち着いていられるメンタル。
バンカーに入っても、普段通りにスイングできるメンタル。



そして、やっぱり最後にはここに戻ってくる。

「どんなことが起こっても、平常心でいられるメンタル」

だろう。




鍛え方を知っている人、
俺に教えてください・・・。











関連記事