スイングタイプ

アマゴルファー・むら

2013年04月23日 18:20

ブースアイゴルフスクール「100切り達成プロジェクト!」に参加した俺は、
レッスンの初日からスイングのコアを教えてもらった。

プロによると俺は、
「縦振り・右軸タイプ」のスイングが一番身体ににマッチしていると言う。

見本となるプレーヤーは、「池田勇太」

今までで俺が目指していたスイングと言えば、
力強く豪快でありながらも華麗なスイングが持ち味の、あの「石川遼」

それが、
スイング、プレースタイル、インタンビューの受け答えのどれをとっても
全く対照的と言っていい池田勇太とは。
さらに彼の姿には、夜の街で見かけたなら速攻で駆け寄り
「アニキ、お勤め御苦労さまです!」とつかさず挨拶しなければならない雰囲気が漂っている。

ダボダボのパンツに金のネックレス。
20代にしてあれだけのファッションが似合うゴルファーと言えば
もはや彼以外には見つからない。
もし彼が、小脇にヴィトンのハンドバックを抱えて銀縁色付きメガネをかけていたら
間違いなく「あちら側の人間」だと俺は思う。
そんな池田勇太を、今後は手本として見習う必要があるのだった。


「最初に、このタイプの基本的な身体の動かし方を教えますね。」

はい。待っていました。

「まず、グリップなんですけど、
手のひらで包み込み様に握ります。パームグリップですね。
野球のバットを握るようなベースボールグリップでもいいですよ。」


ちょっと待て。
グリップの握り方って、フィンガーじゃないのか?

「いえ。このタイプは指で握ると腕に力が入ってしまうので、
フィンガーで握ってはダメです。
腕、特に肘を柔らかくしておいてください。」


へぇ~、そーなのか。

「そして、アドレスなんですけど、
直立したまま腰を落として膝を曲げます。
そのままで、腕をだらりと下げるとアドレスの姿勢になります。」


なに?ちょっと待て。
「股関節を曲げて、上体を前傾させる」じゃないのか?

「いえ。身体の重心は、踵に落ちる様にしてください。」
上体を前傾させると、つま先に体重が乗るのでバランスが取りにくくなります。」


なるほど~、そーなのか。

「そして、クラブを下から支える様に持ったら、腕と手首はもう動かしません。
後は、上体を左右に動かして終わりです。」


えっ、これで終わり?
ちょ、ちょっと待ってくれ~!

コレじゃ、アプローチスイングにしかならないでしょ?
トップはどうやって作るんだ?そしてフィニッシュは?
ダウンは?インパクトは?フォロースイングは?

って言うか、
腕を動かさなきゃスイングにならないじゃないかよー!?

「そこなんですよ。むらさんの欠点は。
クラブを手を使って動かしているところなんです。
クラブは手で上げるんじゃなくて、上体の動きにつられて上がってくるだけ。
まずは、その「手振り」を直して行きましょう。」


ガチョ~ン!

まさしく、「谷啓」がこの場にいたらそう叫んでいただろう。

俺が今までの5年間、汗と涙を流しながら身に付けた「ボディーターン」が、
手振りだと宣言されるだなんて!?
「アッと驚くタメゴロー」とは、実はこの事だとハナ肇も言うに違いない!

俺は、「どうして!どうしてなの!おせーて!」と、
プロをすがる様な眼差しで見つめたのだった。

「縦振り・右軸タイプ」のスイング特性の人が「ボディーターン」を意識すると、
身体は固まり、肩は回らず、
腕に力が入るスイングになり易いとプロは言った。

どうやら、意識して動かす筋肉が違うらしい。

「動かして欲しいのは、脇腹です。
腰、肩、頭は動かさないでください。」


へっ、脇腹なの?
健康診断の時以外には意識したことがない腹を動かせだって?

そーか、分かったぞ!
この脇腹を動かす意識がないから「メタボですね」と診断されちゃうんだな?

しょーがなく、アドバイスの通りに実践してみた俺。

しかし、どうやっても脇腹は動かない。
腰、肩、頭を動かさない事を意識すればするほど脇腹は動かない。
何をどうやっても一瞬たりともピクリともしない。
今ココに「不動むら」誕生していたのだった。


「うっ、動きませしぇん。プロっ。」

俺は、
石像と化した身体のままで、
声にならない声を精一杯しぼり出してつぶやいた。

「これじゃ、ゴルフにならないんですけどっ・・・」


こんな状態のままで果たして俺は、
本当に100切り出来るまでに上達出来るのだろうか?

怪しい予感を感じながらも、
ひたすら「脇腹ツイストシェイプ」を繰り返している
第1回目のレッスンだった・・・。

関連記事