長野京急カントリークラブに舞う。

俺の、１００切り行脚は続く。


今回訪れたのは、「長野京急カントリークラブ」。

ここに来るのは、
ちょうど一年ぶり。

あの時は、確かキャディ付きのラウンドで、
ハチャメチャなゴルフをしてしまい恥ずかしい姿を見せてしまったっけ。
殺人ボール「シャンク２号」も登場したし。

久しぶりのこのゴルフ場は、
果たして俺にとって『記念すべき聖地』１００切り達成の場所となるだろうか？


朝、雨がバシャバシャと降っていたが、
俺は車を走らせた。








きれいな花が、俺を出迎えてくれた。







クラブハウスの入り口も、落ち着いた雰囲気を醸し出している。





しかし、なんと言うことだろうか？

雨がまったく降っていない！

降っていないどころか、青空が覗いているじゃないか

いくら俺が晴れ男だからと言って、
まさか梅雨前線まで変えてしまうほどのパワーを持っているとは。

う～ん、恐るべし。
俺。







スタートを待つカート達だが、
ちょっとその前に朝の準備運動に行ってこよう。

今回、一緒にラウンドしてくれるＦさん夫妻と
練習場に向かった。


このＦさんご夫妻。
二人揃ってのスポーツ好き。

旦那さんは関西人だが、「スキーをやりたい」とこの信州に引っ越してきて
すでに１０年近くになる。
俺とは、今回初顔合わせになるが、
その風貌、姿、雰囲気、そして話し言葉に至るまで、
スマートなエクゼクティブぶりがとても格好イイ。
ボケもなければツッコミもしない。
「ホンマに関西人？一回、検査してもらった方がいいで。」と聞きたくなってしまうくらいだ。



練習場は、１５０ヤードもある１０打席。
ショートアイアンなら、ボールの行方を最後まで見届けられる広さだ。

「うわぁ！」

突然、コインを入れてボールを出していたＦ旦那が叫んだ。

「どうしたんですか～？」
俺が声を掛ける。


「これ、止まらないんですよー。」


見ると、
練習場のボールがジャンジャン出ている。
もう、カゴから溢れるくらいに。






すごいサービスだ。長野京急カントリー。
ワンコインで、練習ボールが打ち放題とは。
「本日出血大サービス！
７が揃ってフィーバーフィーバー。
ジャンジャンばりばり、ジャンジャンばりばりお楽しみください！」
みたいな。

でも、朝から３００球も打てないから、
少しだけ頂いた。



ビシッ。

うん。
朝のショットは調子イイ。
右にも曲がらず、左にも行かず、
真っ直ぐまっすぐ飛んで行く。

この調子なら、
きっと今日はイケルかも知れないぜ！




早速、
スタートホールにカートを進めた。




沿道に咲いている花もキレイだ。





気分もイイ。
天気もイイ。
そして、気持ちも最好調。

まさしく、セレブレイトなラウンドになりそうだ。



しかし、この時の俺は、
この後に待っている悪夢を、
まだ知る由もない・・・。



つづく。