浮き沈み

アマゴルファー・むら

2014年10月01日 17:00

再び、「100オーバーの初心者」に戻ってしまった俺は、
その傷心の身体を引きずってラウンドに出掛けた。

場所は、「妙高高原ゴルフ倶楽部」






俺の「諦めが悪い性格」は、
子供の頃から筋金入りだし、何よりあと2週間後には
「むらコンペ」が迫っている。

そこで、「100切り&主催者優勝」を達成して、
多くの参加者の前で「脱・ゴルフ初心者宣言!」をする堂々たる姿を見せつける為、
俺は用意周到で万全な大勢をしいて準備を進めているのだった。







このゴルフ場に来たのは、約3年ぶりだろうか?

コースの両側は林で囲まれていて、
比較的フェアウェイが狭くボールの方向性を求められるホールが多い。
「どこに飛んで行くか分からないティーショットを打つ人」には
非常に厳しいゴルフ場だ。


この日も、真っ青な秋晴れがどこまでも広がって、
この上ないゴルフ日和に恵まれていた。





俺は、前回のラウンドで「ダメだった点」を思い返しながら、
今回のラウンド目的を明確にした。

それは、
「フェアウェイを捉えるドライバーショット」
だ。

過去のラウンドを振り返ってみても、
俺の何が一番悪いのか?と言えば、
「左右に曲がるドライバーショット」なのは明らかだ。

とにかく、OBが多い。
OBがない時は、林の中に打ち込んでロストボールになるか、
林の中から出すだけでも2打、3打とかかっている事も多い。

きっと、この状態を撲滅しない限り、
俺はいつまで経っても「慌ただしいゴルフ」を続けていることに違いない。

だから、今回のラウンドでは、
ボールの飛距離は捨てる覚悟を決めていた。

ボールは、もう飛ばなくてもイイ。
「ブッ飛ばすぜー!」とか、
「行くぜ、300ヤード!」とか、
「俺は、ドラコン王じゃ~!」なんて気合は全く必要ない。

とにかく、真っ直ぐ前にボールが転がってくれればイイんだよ。、

俺に、今一番必要なのは、
「フェアウェイを捉えるドライバーショット」
いや、
「コース内にボールが残っているティーショット」
なのだ!


しかし、スタートの一発目から、
左の林に打ち込んでしまった俺。

何とかボールはあったものの、
いきなり「トリプルボギー」のスタートになってしまった。

さらに、ショートホールで「3オン、4パット」「7打」を記録して、
思いと行動が見事に分裂した状態になっていた。


前半のプレーが終了して、スコアは「51打」
パット数が「18パット」

後半もこんな状態なら
「同じ過ちを繰り返し続ける男」として、
きっと誰からも愛想を尽かされてしまうだろう。

それだけは、そんな淋しい状態だけは避けなければならない!

俺は、ビュッフェスタイルのランチもそこそこにして
後半のプレーに突入したのだった。












本当に、気持ちのイイ青空が広がっている。

目の前に見える「妙高山」も、
その荒々しい姿をクッキリと浮かび上がらせていた。

そして、気分も盛り上がった俺は、
前半とはうってかわったティーショットを連発していったのだった。

ドライバーを使ったホール、一度のスライスを抜かして、
ほぼ完璧にフェアウェイを捉えていた。

弾道も、そして飛距離も申し分がない、
打った自分が見惚れるほどの素晴らしい当たりが連発していた。

パットが決まってきたのに合わせて、
スコアもドンドン良くなっていった。

やはり、
ドライバーが真っ直ぐ飛んでフェアウェイにあるって言うのは
本当に爽快だ。

芝を歩く足取りも、
ドンドン軽やかになって行く。

となれば、途中のショートホールで開催されいた
「ワンオンチャレンジ」もウキウキで参加するのは当然の事だ。








見事、「ワンオン」も果たして「パー」をゲット。

ティーショットのオナーもほとんど獲得して、
さらにプレーを進めて行った。






後半のプレーが終わってスコアを計算してみると、

前半「51打」、後半「45打」の合計=「96打」
パット数が、「18+16」=「34パット」
という成績だった。

再び、「脱・初心者」として返り咲いた俺。

喜びを密かに噛みしめながら、
お風呂で今回のプレーを振り返っていた。

そして俺は、
自分のスイングに対して、
「もしかして、俺の考えが正しければ・・・」と、
ある「一つの理論」を導き出したのであった・・・。

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