アマゴルファー・むら

2012年08月12日 15:50

最近、やっと確かな手応えを感じてきた俺は、
今月2回目のラウンドに行った。


場所は、「菅平グリーンゴルフ」





日本一高い場所にあるこのコースは、
真夏でも平均気温が25度以下というとても涼しい場所なので、
俺も避暑を求めて毎年この時期に行く事にしていた。







当日は曇り空だったせいか、
涼しいを通り越して肌寒さを感じる陽気だったが、
今の俺にとってはそれが返って好都合だった。

なぜなら、
「ベストスコア更新」に向けた手応えを掴んで気分も身体もアゲアゲになっていたので、
この火照った状態をクールダウンさせるには丁度良かったのだ。





俺が、
今日のプレーで意識すべきポイントはもうハッキリしている。

とにかく「OBを出さない事」

これさえ出来れば、
間違いなくスコアが更新出来ると過去のデータからも明らかになっているし、
さらに、今回一緒にプレーする同伴者の面々にも、
俺の出来栄えを確信できる状況が揃っていた。

クラブチャンピオンにも輝いているSさん。
毎年、県アマに出場しているMさん。
そして、信州レディーズ競技会で第3位になった事もあるS嬢。

この3人の強者たちに囲まれてのプレーなら、
彼らのリズムが嫌でも俺に移ってくるだろう。

と言う事は、
当たり前の様にパーを取り、
バーディーチャンスを連発し、
時には「イーグル!?」なんていう場面も訪れるかも知れない。

もはや俺には、
「ベストスコア更新して当たり前」の状況が全て整っているのであったのだ。






素晴らしい景色と、高原の爽やかな風に包まれて、
俺はティーショットを放って行った。


前半が終わってのスコアは「51」
パット数は「16」

いつもながら第2打目のショットが安定していないが、
それでも何とかポイントの「OBを出さない事」は守っていた。

よしっ!この調子で後半に勝負を掛けるぜ!!と、
ランチを腹いっぱい食べながら
改めて心に誓う俺。





しかし後半に、
「とんでもない罠」が俺を待ち受けていた。

なんと、霧が発生!
あたり一面真っ白な霧に覆われて、
1m先ですら全く見えない状態になってしまったのだった。





1年に一回程度のプレーでは、
例え俺と言えども、ホールロケーションを熟知する事は出来ない。
なので、どこを狙ってどの方向にボールを打ち出してイイのか全く分からなかった。

ましてや、スライスにフックという「曲がり球」を得意としている俺は、
どこにボールが飛んで行ったのかを見る事が出来なければ
ゴルフ自体が成り立たない可能性が高い。
そう、打ったボールが「全てロストボール」となる危険性があったのだ。


やはり、
嫌な予感は的中した。

霧で、全く前が見えない中でのプレーは、
「ロストボール3つ」を記録した。
この記録は、俺の歴史を塗り替える「世界新記録」となった。


後半のスコアは「56」で、パット数は「15」。

俺の確かな手応えは、
霧が晴れて行くと共に、はかなく消えて無くなってしまったのだった。


「OBを出さない事だけじゃダメなんだ。
しっかりフェアウェイに打って行かなければ・・・」


俺のチェック項目に、
「ロストボールもダメ」
しっかりと書き込まれたのは、もう言うまでもないだろう・・・。



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