コンペの行方

アマゴルファー・むら

2014年10月20日 20:20

台風が日本列島に直撃している中、
「第7回むら感謝還元コンペ」を強行開催に踏み切った俺は、
早速、コンペ会場のフロントで、
参加者を出迎える準備に取りかかった。








今回も、「初参加」の人がやってくる。

今まで一度も顔を合わせたことがなく、
言葉も交わしたことも無いそんな参加者が、
初めてのゴルフ場で、しかも、初参加のコンペに迷うことなくスムーズに
「コンペ受付」が終わるように俺は最大限の努力を計っていたが、
それはゴルフ場からのクレームによって途中断念せざるを得なかった

しかし、無事にエントリーした全員を迎えて、
俺は、台風が迫っているこの信州の空を見上げて、
密かな願いに思いを馳せていた。








「どうやら、豪雨と強風はなさそうだ。
このコンディションなら、イケるかもしれない・・・。」


心の奥に秘めた願い。

それは、
無事にコンペが開催されることでも、
台風の影響が少ないことでもない。

俺がこのコンペでベストグロスを記録し「自己ベスト」も更新し、
ドラコン、ニアピンなどの用意されたアトラクションを全て獲得し、
さらに「コンペ優勝!」をゲッチューするという
「むら完全優勝!!」する姿を見せつける事だった。

そうなのだ。

コンディションが悪ければ悪いほど、
俺の実力は発揮される。

なぜなら、多くのゴルファーがいつも通りのプレーが出来ずに、
次々と調子を崩すことが予想されるので、
もうこれ以上調子を崩すこと無ないどん底の底辺をさまよっている俺は、
ただ普段通りのプレーを心掛ければ良いからだ。

俺の完璧な計画が既に実行されているとも知らずに、
参加者たちはスタート前の記念撮影に笑顔を向けていた。








スタートホールに、続々と集結する参加者。
既にそれぞれのパーティーが、
お互い自己紹介などを済ませてこれから始まるコンペに盛り上がりを見せていた。










今回、俺と一緒に組になったのは、
・ラディ―のパパさん
・ラディ―のママさん
・オシタカさん

の3人。

もちろん、今まで一度も一緒にプレーしたことがないので、
一体どんなプレーをするのかは全く分からないが、
しかし、彼らが俺のプレーに注目しているのはすでに承知さ。

「むらって、一体どんなヤツなのか?」と。


俺は、背中に大きな視線を浴びたまま、
緊張のティーショットを雨に濡れたコースに放っていったのだった・・・。






To be continued.

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