ゴルフに深く悩んだら

アマゴルファー・むら

2013年07月16日 22:11

4月から始まったゴルフスクールも、6月で終了した。

これからはまた孤独な自己練習の日々が始まる。
そう、頼れるものはもう、「自分自身」だけになってしまったのだ。 

しかし、人間は弱い生き物である。

「アルコールは厳禁!」と言われていても、
「まぁ、ちょっとだけならイイよね~」とつい缶ビールのタブをプシュッと開けては
足の激痛に怯えながらの日々を過ごしたりする。

そして人間は、一人では生きていけない弱さも抱えている。

無料案内所に立っているチャライお兄さんの
「キャバどうですか?今日は比較的空いているんで、女の子も二人付けますよ!」の言葉に、
「でも、ゆっくり飲めないし、俺、今、禁酒中だし」なんて無意識に反応してしまい、
「分かりました!今日は1回延長しても無料にしますから!」と言われてつい
若いギャル達とコミュニケーションを図る為に入店することを決めてしまう。

そんな、孤独では生きて行けない弱さを持っているのに、
これからのシーズンずっと自己練習が続くだなんて
果たして俺に堪え切れるだろうか?

「上達の兆し」が少し見えてはいるが、これからの練習は、
プロから教えてもらったアドバイスを基に行うことになる。
と言う事は、記憶だけが手掛かりになるという事だ。

しかし、ときどき簡単な数字さえ間違う事がある俺の脳ミソ。
「一打目がOBで、その後チョロってバンカーに入って2回打っただろ?ダボって事は無いよな?」
なんて計算もあやふな脳に、全幅の信頼を寄せても大丈夫なのだろうか?

答えはもちろんNOだ!

そして俺は、
新たな「心の杖」を探す為に本屋に出掛けたのだった。


早速、俺の目に飛び込んできた文字。

「運動オンチも70台!たったひとつのゴルフ理論」

なにっ。運動音痴でもシングルだって!
マジかよ、それ!?

もし、この本に書かれている事が本当だとしたら、
俺でもシングルプレイヤーになれるって事だぞ?
丸5年間も練習して、しかもティーチングプロから教えてもらっても
未だ100切り出来ない運動オンチ全開の俺だって。

とても気になる内容だな。
とりあえず、キープしておくか?


その隣に並んでいた本には、思わず俺の瞳孔が拡大した。

「だからアナタは上手くなれない!!」

なんだとー! 
ケンカ売ってんのかー、この本は!!


誰だ?一体誰が俺とケンカをしたがっていると言うんだ?

「著・タケ小山」

あのサンデーモーニングに出ているオッサンか?
そー言えば、確かマスターズの解説なんかもやっていたし、
俺の好きな番組「藤田寛之プロ・シングルへの道」のナビゲーターもやってたな?

じゃあ、ケンカしても負けるのは目に見えているから、
今日のところは俺の方が大人しく引き下がってやるよ。


様々なタイトルを眺める中で、
俺の手を本棚に向かわせたのはこの本だった。


「ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5ヵ条」


おぉぉぉー。
やっと出会えたか、俺の「心の杖」となる本に・・・。


序文を読むと、こんな事が書かれてあった。

「コツをつかんだかと思えばつまずくことが連続し……。
ゴルフとは実に厄介なものですが、
多くのゴルファーは楽をして上手くなりたいと考えているはずです。」


そうだ、そうだなんだよ!
良く分かっているじゃないか、お前さん!

で、そのスイングの5カ条って何なんだよ?
早く、早く俺に教えてくれよ!!


1、まずは「立つ」
2、すべては「捻る」から始まる
3、エンジンは「遠心力」
4、クラブフェイスを「管理」する
5、4つの単語が「連動」してスウィングになる



「どうせやるのだから上手くなりたい、とゴルフとの長い格闘が始まった。
なんとか回り道をせずに、短時間で、簡単に上達する方法はないものか?
映像は誤解と混乱を生み、ゴルフをより複雑にしていることに気がついた。
最後に辿り着いたのが、言葉だけによるゴルフスウィングの解析だった。
正しい言葉でスウィングの基本を理解することができれば、いつでも反芻できる。
言葉が頭から身体へと染み込んでいく。」



そして、
「心の杖」を手に入れた俺の
新しい格闘が始まって行くのだった・・・。


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