同志
ついに100切りを達成することがなく今シーズンが終わってしまったが、
実は、俺一人で頑張っていたワケではなかった。
心同じく「目指せ!100切り!」と熱く燃え上がっていた仲間が2人いた。
もちろん、その2人もゴルフ初心者で、
しかも、プロから約1年間のレッスンを受けて日々練習に励んでいたのだったが、
その努力が報われる事がなくシーズンが終わってしまっている。
そう、2人とも100切りは出来なかった。
いや、俺も入れると3人とも100切り出来なかった・・・。
初心者には、この100切りは果てしなく大きい壁と言うのは間違いのない事実だが、
俺はこのシーズンオフに、
「なぜ3人とも100切りが出来なかったのか?」
少し考えてみたいと思っている。
なぜだ?
一体どうしてだ!?と・・・。
深く考える前に、
この3人、とっても似ている点が多い事に気が付いたので、
ここに挙げてみたいと思う。
まず、「ゴルフ初心者」であると言う事。
次に、「プロからのレッスンを受けていた」と言う事。
そして、「約1年間掛けてゴルフの練習に取り組んできた」と言う事だ。
簡単に共通点を挙げてみても、これだけ状況が似ている3人だが、
しかし、圧倒的に違う点が一つあった。
それは、2人が女性だったと言う点だ。
一部の噂では「むらモーホー伝説」が、まことしやかに囁かれているが、
外見、身体、肉体、DNA、そして下半身のどれをとっても完璧なまでの男を表現している俺とは、
唯一その2人とは違う点がそこにあった。
そう、彼女ら2人も、
本気になって「100切り」を目指していたが、
それは叶わぬ夢となっていたのだった。
なぜ、僕らは100切り出来なかったのか?
こんなに練習しているのに、どうして上達しなかったのか?
俺の1年間に渡るレッスンの模様は、
既にこの日記を通じて知っていると思うので、
この2人の女性がどんな練習に取り組んできたのかを紹介したいと思う。
その2人の女性の名前は、
「庄司 麻衣」と「菅井 玲」。
2人ともゴルフメカニックの「ゴルフ娘100切りレッスン」でその姿を披露してたので、
もしかしたら知っているかも知れないが・・・。
って言うか、
この番組には俺がどれほど助けられたことかっ。
OBを連発して泣きながら帰ってきた夜、
彼女らが練習している姿を見ては、
「ヨシッ。もう一度がんばろう!」と心新たにしたり。
オープンコンペで賞品を一つもGet出来なくて悲しい気持ちになったあの日、
彼女らの初心者丸出しの言葉 や 何にも理解していない表情を見ては
勇気付けられたり。
ラウンド中、新品のボールを5つもグッバイしてしまい、
お小遣いのない極貧生活を過ごしたあの夏、
彼女らのお互いに褒め殺しの様な会話を聞いては癒されたり。
ほんと、彼女たちには助けられてきた。
そして、その彼女たちの姿を見ては、
俺の情熱もさらに勢いを増して夜の街に繰り出していったのだった。
あの映像の中で流れるセリフ、
「れいチュ~ン!」と「マイマイ~!」が今でも頭から離れないが、
俺は、このシーズンオフの期間に改めて「ゴルフ娘100切りレッスン」を見て、
ゴルフの基本を学びなおそうと思っているのであった・・・。
一年間の結果
「石の上にも3年」という言葉がある。
これは、
「冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。
がまん強く辛抱すれば必ず成功する」
事のたとえだと言う。
だとしたら、ゴルフを始めて丸3年を過ぎた俺には、
このコンペの結果を潔く受け入れないとイケナイのかも知れない。
特に今シーズンは、
春からゴルフスクールに通い、約8か月間もプロからのレッスンを受けて来た。
週に一度は必ず練習場に行ってボールを打ち込み、
最低でも月に2回はコースに出てプレーをし、
テレビを見る時間を「ゴルメカのDVD」を見る時間に替え、
書店に行ってはゴルフ雑誌を片っ端から立ち読みし、
歩くスピードを速め、歩幅を91センチにし、チャーシューメンのリズムを刻み、
このタッチが重要なんだ!とPCのタイピングに気を使い、
「駅まで300メートル?じゃあ273ヤードだな。」
「あっ、運転手さん。そこスライスね。」
「最近の株価はアンジュレーションがきついなぁ~。」と日常の言葉をゴルフ用語に替えて、
女性からの断わりにはアンプレイヤブルを宣言して、
ダメと言われても暫定球を打ち、ライを変えて打ち方を変えて常にカップインを狙ってきた。
だた3年間をボーっと過ごしてきたワケではない。
生活の全てを、いや、俺の人生の全てを費やして
このゴルフ上達に捧げてきたのだ。
だからこの結果は、
やっぱり潔く受け入れなければならないだろう。
そう。これが俺の実力だったんだと。
発表しようじゃないか。
俺の今シーズン最後のコンペのスコアを。
OUT→54(19パット)
IN →57(18パット)
合計=「111」
(ToT) ガチョ~ン!!
終わった。
俺のシーズンが終わってしまった・・・。
果たして、この1シーズン。
練習の成果はあったのだろうか?
そして俺は、
ゴルフ場を後にしたのだった・・・。
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最後のコンペ
その日は、前日の雪がまるで嘘のように晴れた日だった。
俺はいつもの様に、
朝食のバナナを食べながら車のエンジンを掛けて空を見上げた。
「良かった、晴れて・・・。」
そう今日は、
今シーズン最後のコンペが開催される日だった。

空は青く澄み渡っているが、やはり気温は低い。
目の前に見える山も、うっすらと白くなっている。
この信州では、もうそこまで冬がやって来ているのだった。
後何回ゴルフが出来るか分らないが、多分コンペはこれが最後になるだろうと、
この寒い時期でも参加を決意した俺だったが、しかし、理由はそれだけではなかった。
このコンペは、年に一度の恒例行事。
嫌でも参加しなければならないのが掟になっているの加えて、
俺が今シーズン約1年掛けて練習してきた成果をみんなに見せつける最大のチャンス
でもあった。
既に職場の中では、
「練習しているけど上達しない」
「ゴルフの事しか話さないけど上手くない」
「プロに教えてもらっても100を切れない」は有名になっている。
そんな噂を、
根も葉もない話を、
東スポの記事のような話題を打ち消すには、
やはり生の姿を見てもらうのが一番だ。
俺は、今年の5月からず~っとゴルフスクールに通い、
プロからスイングの基本と身体の動かし方を学び、
有り余る時間と有り余らないお金の全て費やして練習してきたんだぞ。
「うわぁ~、すごい飛んでるよー!」
「えっ。べたピンじゃないの!」
「ナイスバーディー!!」
って、みんなが驚く声が聞こえてきそうだぜ。
俺の心は熱く燃え上がっていた。


参加者のみんなが続々と集まってくる。
俺と同じ組で回るのは、HさんとYさんの二人。
彼女らも、以前俺が通った「アップルラインゴルフセンター」で、
山口プロのレッスンに入って腕を磨いてきたという。
これは負けるわけにはいかない!
卒業生であるこの俺が、今生徒の二人に何が何でも負けるワケにはいかない!
俺の心は、さらに熱く熱く燃え上がっていったのだった。
参加者のみんなが見つめる中で、俺のティーショット。
俺は、
今までかつて見せた事がない打球を披露しようしたが、
飛び出したボールは、自分でも今までかつて見たことがないチョロスライスだった。
Hさん、Yさん二人して、
素晴らしいティーショット放っている。


そして、
俺の今シーズン最後のコンペが幕を開けたのだった。
To be continued.





